体験談

リースバックは損・・・

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自宅のリースバックは損・・・

多くの人達にとって、マイホームは唯一心を休めることができるオアシスです。

住み慣れた場所で、地域や近隣の人達との関係も築かれているでしょう。

資金繰りが困難な状況となったり経営破綻してしまうような状況となってしまうことで借入金の返済が滞ると、担保に入れている自宅は競売に掛けられる可能性が高くなります。

ご相談者の中には、自宅を取られてしまうことを異常なほど恐れる方がおられます。

家族との思い出が詰まったマイホームを知らない人様に取られてしまうことは誰しも不本意なことなのですが、担保として入れてしまっている以上、返済できなければ仕方がありません。

しかし、担保に入っているからといって必ず競売に掛けられるということではありません。場合によっては住み続けることができるケースもあります。

よく、不動産会社などと業務提携しているコンサルタントなどでは、任意売却で不動産会社に買い取ってもらい、その自宅をリースバックという形で借家として借りるという手法を勧めることが少なくありません。

ケースによっては、様々な形で誘いや提案を受けることがあります。

以前ご相談を受けた方は、私が反対したにも関わらず、リースバックを勧められて自宅に住み続けることが出来て良かったと言われていた方がおられました。

確かに人によって物事の価値観が異なりますので、何が正しくて良かったのか分かりませんが、その方は殆ど資産価値の無い自宅を通常の2倍ぐらいの賃料で借りることになってしまいました。

もう、既にお察しのことと思いますが、この家に住み続けたいということが見え見えで足元を見られてしまったのです。

ここでお伝えしたいことは、物事や不動産などに執着すればするほど損をする可能性が高くなるということです。

特にプライドの高い方や高齢者などの方に自宅不動産保持の執着が強いように感じます。

金融機関から融資を受けるにあたり、自宅不動産を担保として入れたということは、もうその時点で自宅不動産は金融機関のものなのです。そこら辺を勘違いされている経営者が多くおられます。

よって、何が何でもマイホームは取られたくないというほど執着心が強くあるならば、借入時に担保提供してはならないのです。

経営危機になってしまったときに大事なことは、執着心を無くすということです。マイホームは違う家を買ってもいいですし、借りることもできます。

有事の時は損か得かで考察して、足元を見られるようなリースバックで損をしないようにするべきだといえます。

通常相場より安く借りられるケースは非常に稀なケースなのではないかと思います。


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