生き残るためには・・・
ご無沙汰してしまいました。久しぶりの投稿になります。
30年以上に亘り日本人の賃金は変わらないと言われています。
周りを見渡せば、電気、水道、ガス、ガソリン、食料品とあらゆるものが値上がりしているなかで、唯一上がっていないのは中小企業の賃金のみです。
ユニクロなど、大手企業で賃上げをしている企業はありますが、中小零細企業においては、とても賃上げどころの話ではありません。
原材料と人材不足による人件費の高騰により、求人を出しても人材は集まらず、その費用を価格転嫁できずに四苦八苦しているのです。
これらの影響は大きく、今後、経営を蝕む問題を克服できなければ経営を維持して行くことは非常に厳しい状況だと言えるでしょう。
こうして中小零細企業の経営者は頭を抱えながら必死で頑張っておられるのです。
そこで物事を冷静に考察してみると、経営危機となっている問題を解消するためにはどのような状態になれば良いのでしょうか。
単純に考えれば損益分岐点を超える利益を生み出すことができればいいということになりますので、不足する利益を増やすために売上げを増やすか、または販売価格を上げて利益を増やすか、費用となる出費を減らすか、それらを複合的に行うかということになります。
そんなことは言われなくても十分分かっているよ。と言われる方が少なくないと思いますが、これができて解消することができるならば苦労はしないということだと思います。
中小零細企業の経営者から相談を受けた時にお聞きすることは、一番負担となっていることはなんですかということです。
この質問に対して多くの経営者の答えは、借入金の返済さえなければトントンで何とかやっていけると言われるのです。
そうなんですよね。普通に売り上げて経費を払っているならば、何とか経営を維持していくことが可能な企業が殆どなのです。
昨今では、人材不足なうえ原材料の高騰により利益を増やすことは至難の業ともいえる状況にありますので、目のつけどころは借入金の負担を減らすことなのではないでしょうか。
一番良くないことは、本来、自分のため、家族のため、従業員のために会社を経営してきたことが、いつしか借入金の完済を目指すための経営に変わってしまうこと。
やはり有意義な経営、有意義な仕事、有意義な生活が保てるようにしていく必要があるのではないでしょうか。
今一度、原点に戻ってどうするべきなのか、考えてみる必要があるかも知れません。
ピンチをチャンスに変える術は様々にあるのです。