債務を完済できるのか・・・
久しぶりにブログを投稿します。
体調を崩して入院していたので何もできなかったのですが、本日より復活しましたのでブログを再開いたします。
金融機関などから資金調達をしている中小零細企業はごまんといます。
契約の通り、毎月元利金の返済をすることができている事業者もいれば、元金の返済を止めて金利だけの支払いをしている事業者も少なくありません。
昨今では、ゼロゼロ融資の返済が困難な状態に陥ってしまった事業者も珍しくなくなってきています。
以前、経営危機に陥ってしまった経営者に同行して金融機関に出向いたことがありますが、その時に経営者が言った言葉は、『私は150歳まで生きるので必ず完済します』・・・
意気込みとしては素晴らしいと思うのですが、皆さんもお察しの通り金融機関が受け入れてくれるはずはありません。
当然、人間が元気に働くことができる年齢的なこともありますし、寿命もありますので無理なことは説明するまでもありませんが、実際には返せば良いということではないということなのです。
ここでは深いところまでの説明は割愛いたしますが、例えば毎月1000円ずつ返済するとするならば、金融機関にとっては非常に迷惑なことになります。
これには様々な金融のルール、法律、他等のからみにより、金融機関としては対応出来兼ねることになりますし、誠意を示していることが返って嫌がらせをしていることになるのです。
即ち、「借りたお金は返すことが当然だ」という道理と、実際に行う行為とは必ずしもイコールにはならないということ。
一番良いことは、金融機関にとっても債務者である経営者にとっても、お互いに良い形で終わらせることが大事なのです。
債務を完済することが出来ないとするならば、金融機関に迷惑を掛けない解決方法を選択することが良いのかもしれません。