自転車操業を行なっている会社では、借入金の他にも多額な買掛金があります。
その会社は以前に金融事故を起こしたため、新たに会社を設立して営業をしている
新会社です。
経営者は同じであるため信用保証協会付き融資を受けることができず、何とか手持ち資金で廻しながら支払いサイトを延ばしてやり繰りをしてきました。
仕事の受注が順調で、利益の確保が出来ているうちは問題なく経営ができていたのですが、いざ受注が減少し、利益が出せない仕事を行なってしまうと途端に資金繰りが悪化することになります。
結果として取引先への支払いができなくなり、支払いを先延ばしにするようになるのです
そして、支払いを先延ばしにしている金額がどんどん大きく膨らんでいき、6000万円を超えるほどの買掛金となってしまいました。
冷静に分析をすれば、日々仕事をしている訳ですが、その中身は仕事をすればするほど
マイナスとなり赤字額が増えていくということが分かる。
本人たちは一生懸命仕事に取組んでいるのですが、毎月の固定費と仕事で得られる利益を比較すると固定費の支払いの方が多いため、やればやるほど赤字が累積していくことになるのです。
経営者も感覚的には収支が合わないことが分かっているのですが、多額になってしまった買掛金の支払いをしなければならないため、分かっていながらも一生懸命に自転車をこぎ続けるのです。
こうなってしまうと辞めたくても辞められない状態になってしまい、いろいろ悩んだ挙句、跡継ぎの息子へ代わりに借金をさせて穴埋めをしようとするのです。
また、資金が借りられるような話があれば、息子を連帯保証人にして資金調達をしてしまうのです。
一時的に資金調達ができれば、とりあえず買掛金の支払いに充てることができるのですが、同じように自転車をこいで毎月赤字を増幅させているのですから、また直ぐに危機的状況になっていきます。
このようにして、経営者のみならず奥さんや息子に至るまで、家族を巻き込みながら倒産への路線をまっしぐらに進んで行くのです。
これが典型的な破綻への道のりです。
そのようなことから採算が取れない赤字会社の跡取りとして息子を働かせたり、借金をさせたり連帯保証人にしたりしては絶対にいけません。
兎角、昔ながらの経営者の方は、自分の息子に跡を継いでもらいたいと望む方がいますが
山ほど借金がある会社を継いだときから、資金繰りの苦労をしなければならないような
会社では止めた方が無難です。
コンサルタントの中には、敢えて火中の栗を拾うようなことをさせた方が良いと勧める
人もいるようですが、とんでもありません。
親の借金を息子が背負って一生返済に追い込まれるような経験をさせる必要はありませんので、絶対にそのようなことはしないでください。
経営者が一生懸命頑張っても採算が合わない事業であるならば、1日も早く見切りをつけて、新たな第一歩を踏み出された方が、家族のため、自分自身のためでもあるのです。
自転車を漕ぐことを止める勇樹と決断も大切ですね。
私たちは、全面的に経営者の力になります。
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『ピンチを預かり チャンスにして返す
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