経営が厳しくなって来たことにより、借入金の通常返済が難しくなってくると、金融機関はリスケジュールを提案してくることが少なくありません。
このリスケジュールとは、返済条件の変更をすることを言います。
よくあるケースでは、元金を据置きして利息のみ支払いをするという条件変更です。
これを1年から2年ぐらい続けていくと、金融機関は継続していく条件として元金の返済を求めてくることが多いようです。
このリスケジュールの条件変更も、5年ぐらいは金融機関も面倒を見てくれるのですが、
それは、あくまでも業績がぎりぎり保っていればの話です。
リスケジュールの条件変更をしてさえも、日増しにどんどん業績が悪化してくるような
状態であれば、ある日突然、金融機関は態度を豹変させてきます。
このリスケジュールは、突発的な事象により一時的に経営困難となり、返済額を減らすことにより、窮地から抜け出すための策として用いるのであれば良いのですが、
長年に渡り赤字体質で業績不振な会社であれば、リスケジュールは一時凌ぎの延命にしかなりませんので、条件変更をしても事業再生の役には立たず意味を成しません。
このようなリスケの場合には、元本はほとんど減りませんので、本格的な経営改善は
難しいと言えます。
また、返済額が一時的に減りますが、実際には信用保証協会からリスケを行なうにあたり、更なる多額な保証料を一括請求されますので、
資金繰りが厳しい最中に、この支払いが大きな負担増にもなってきます。
銀行自体のリスケに掛かる手続き費用は、1万円から2万円程度ですのでさほど負担には
なりません。
このように、信用保証協会は借入時に保証料を取っているのですが、なぜか条件変更する
度に保証料を請求されます。
このリスケにより返済期日が延長されるのであれば、非常に楽になることは間違いない
のですが、
その多くは期間延長されず、延ばせば延ばすほど残りの通常返済額が増額となって返済しな
ければならないように詰まってくるのは必然です。
即ち、数年間リスケを行なった後に、通常返済へ戻した場合、とてつもない返済額になっていることになるのです。
それは、当然、なるべくしてなりますよね。
返済期間を延長せず支払いを先延ばしにしていたのですから、毎月の返済額が膨れ上がる
は当たり前のことです。
リスケ前は毎月50万円の返済をしていたものが、リスケを止めて通常返済に戻したとたん100万円の返済になっていることもあるのです。
この仕組みが、リスケをした会社が倒産して行く原因の一つでもあります。
ですから信用保証協会は企業や経営者の味方となってはくれるのですが、実は大きな障害となる可能性がある機関なので、
資金調達をする場合には極力プロパーで融資を受けるべきと言えます。
つまり、リスケをする場合には、遅くとも2年ぐらいのうちに健全経営できる見込みがある会社が行なうべき手法ですので、万年赤字体質の会社が行なっても、ただ単に少しの間延命させているに過ぎません。
また、延命だけでなく更に悪化をして経営者個人の資産まで注ぎ込むことになり、丸裸になってしまうようでは本末転倒です。
そのようなことから、経営者の方は現状をよく見極めて対応をする必要がありますね。
とりあえず何とかなるだろう的な、安易な考えでのリスケは返って自分を苦しくさせることになる可能性があるので、リスケをされる場合には、十分留意して行われた方がよいですね。
私たちは、全面的に経営者の力になります。
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