先日、某地方銀行の支店長及び本部の次長と面談をする機会がありました。
条件変更についてお尋ねしてみたのです。
①今までたくさんの企業に対してリスケを行なってきたと思うのですが、
何故リスケをしたのですか?
②リスケをすることで、その会社にとってのメリットは何ですか?
③リスケで良くなった会社はあるのですか?
支店長の回答は、上記③の質問に対して、リスケをして良くなった会社は無いという
ことでした。
それに対して、では、なぜ良くならないことを承知しているのにリスケをするのですかと聞いてみました。
この質問に対しては、黙り込んでしまい回答が出ませんでした。
いかがでしょうか。
上記コメントからも分かるように、ほんの一時的や突発的な問題により資金繰りが悪化したようなケースなら救済処置になりますが、
万年赤字体質会社の資金繰りが厳しいということでリスケをしても、ほんの少しの間、
延命したに過ぎないのです。
余ほど将来性があって、元金の返済を止めることにより、その資金を売上利益の増大を
図ることができる為の運転資金に充てるのであれば良いのですが、
売上利益の伸びが期待できず、毎月、赤字で借金の返済や社員の給与、未払金の支払いに充てることに使う資金であるならば、
延命処置をされているに過ぎず、遅かれ早かれ倒産への道を歩むことになるでしょう。
金融機関においては、金融庁からの指導もありリスケ申し込みに際して余程何かなければ応じてくれます。
また、逆にこちらから返済が困難な旨の相談をすれば、金融機関の方からリスケを勧めてきます。
ですが、このリスケをした場合には、金融機関は企業の格付けランクを修正変更します。
そして、債権回収へ向けての不動産等々の再調査を行なうなど、水面下で準備をすることになるのです。
ここで注意しなければならないことは、その企業の財務内容や状況により格付ランクが下がったことで、担保不足となって追加担保を要求されたり、
連帯保証人を付けるよう要求されたりします。
こういう状況になっても経営者は目先の資金繰りを何とか凌がなければならないという
ことに必死なので、
金融機関の言いなりになり追加で不動産担保を入れたり、連帯保証人を依頼して、
どんどん金融機関の債権保全を有利にさせてしまうのです。
このように、リスケとは一時的急場の凌ぎにという場合であれば有効な手段なのですが、赤字から脱却できない企業にとっては、延命のための措置で、
かつ、自分自身の首を絞める行為と成りかねませんので、行なう場合にはしっかりと
対策を取る必要があるのではないでしょうか。
私たちは、全面的に経営者の力になります。
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