給与の差押さえという手続きがあります。
これは経営改善とは違うので、他の方から耳にした事例です。
義理の姉の借家契約で連帯保証人になっており、義理の姉が借りている家賃の滞納に対し、
連帯保証人へ請求をするための電話が自分の会社にかかってきたので驚かれたでしょう。
警備会社に勤務しており、金銭に対する不祥事は職務上厳禁なため、上司に呼び出されて厳重注意を受けたのです。
場合によっては、職業がら解雇もありうるそうです。
事の経緯は、義理姉が家賃を滞納しており、不動産会社からの電話や手紙をことごとく無視し続け、かつ、連帯保証人である本人と実の妹も不動産会社からの電話にも出ず、折り返しの電話も
しなかったとのこと。
また、手紙も送られて来ていたのに妹が見せておらず、義理の弟本人は手紙のことも知らなかったということでした。
不動産会社は3人と連絡が取れず、これは故意に連絡を絶っていると判断し、支払督促を裁判所へ申請し、義理の弟本人の勤務先へ給与の差押え手続き準備に入る状況でしたが、
今一度だけ義理の弟の会社へ電話をして、それでもダメなら差し押さえを行う手はずでした。
幸いにしても、会社が異常を察知して本人に取り次いでくれたから良かったものの、もし取り次ぎをしてもらっていなければ、給与を数ヶ月に渡り差押えられていました。
本人も、この状況にびっくりして代理で支払いをしました。
義理の弟も不意打ちで給与を差し押さえされていたら、今頃、会社を解雇されていたかも
知れません。
弱きを助けるのは私達の役目ですが、何も考えずに家賃を滞納して無視し続けた上での差し押さえとは話が違います。
自分達が生活していくうえでの住居費や水道光熱費は、逃げず隠れずしっかり支払いをしなければいけませんね。
また、連帯保証人とは借家契約をしている本人と同じ責務を負っていることになりますので、
自分が借りている訳ではないと高を括ってはいけません。
それだけ連帯保証人の責任は重大ですので、安易に連帯保証人にならないよう、
十分留意してください。