未知なる景気悪化対策
正直なところ、日本の国民の多くはここまで国内でコロナウイルス感染が広まるとは思いもしなかったのではないしょうか。
特に北海道においては見る見るうちに感染者が増えていますし、昨今では感染者が居なかった地域にまで感染者が出た旨の発表がなされるようになってきました。
テレビなどの報道では、マスクの売り切れ状態が続いているだけでなく、スーパーなどでは米やインスタントラーメン、トイレットペーパーに至るまで、品切れ状態が続いていると伝えられています。
昔は、オイルショックでティッシュやトイレットペーパーを購入するために、家族全員でスーパーのレジに並んだ経験がある方も多いと思いますが、今回のケースでは目に見えないウイルスとの闘いなので、非常に困難を要することになりそうです。
既に国から発表されているので皆さんご存じだと思いますが、全国の小、中の学校が休校となりました。
また、高校野球の春の選抜や大相撲等は観客なしで行われるようになるとのこと。
そして相次ぐコンサートの中止やイベントの中止なども発表されており、大手企業においては自宅待機や在宅での業務にシフトを変更している企業もあります。
更に、中国や他国では、日本を始め韓国やイタリアなど、入国制限を行っている国も出て来ていることから、経済活動まで制限されるようになっていることはご承知の通りです。
今まで経験をしたことがない疫病は、対策する術もなく、予防方法や治療方法も確立されておりません。
そのようなことから多くの人達の行動が制限され、唯一、予防保全をするとするならば、外出せずに自宅に閉じこもっていることになるのではないでしょうか。
この状態がいつまで続くのかは誰もわかりませんが、確実に言えることは後から経営者にとって非常に厳しい環境に見舞われる可能性が高いということです。
巷では、既にホテルや旅館、旅行会社などが倒産したという情報が流れていますし、これから他業種も含めもっと多くの企業が倒産の危機に見舞われるかも知れません。
昨今での事例としては、建築工事中で必要な資材や商品が入荷して来ないため、工事が中断して売り上げの目途が立たず、金融機関への返済が出来なくなっているなどという事態に見舞われている事業者などもおられます。
このような日増しに悪化し続けている経済において、中小零細企業はどのように対応していけば良いのでしょうか。
それは各企業の事業内容や環境によっても様々だと思いますが、何れにしても景気がどんどん悪化していることは事実なので、如何にして耐えて乗り切るかという経営判断が必要不可欠になることは言うまでもありません。
これから襲ってくるものは、大波なのかハリケーンのような嵐なのか予測できませんが、先ずは目先の資金を確保しておくことが大事なことなので、もし今、手持ち資金が少ないようであるとするならば事前に資金の確保をしておく方が無難です。
なるべく早く危機的状況になったことを仮想定し、その場合にはどのような対策・対応・対処するのかシュミレーションしておくことも必要なのではないかと思います。
転ばぬ先の杖です。