資金繰りブログ

保証協会サービサー

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信用保証協会サービサー

信用保証協会は、経営者の皆様もご承知のとおり中小零細企業に対して、事業の維持・創造・発展に努めるための協力をする公的機関です。

そして、中小零細企業の経営基盤の強化に寄与し、金融の円滑化に努め発展に貢献することが目的として設立されています。

中小零細企業者は、物的担保力や信用力の乏しい企業が少なくないため、その信用力を補完して資金が借りやすくなるようサポートしてくれます。

そして、そのサポートを受けるためには所定の審査を受け、信用保証料を支払いすることにより保証人となってもらい融資を受けています。

この保証料率は、各事業者の決算書を基に財務面の評価を行い、その結果に各事業者の定性要因を加味して9段階に区分された保証料率から決定されます。

このようにして事業者は融資を受けることになるのですが、様々な諸事情により返済が困難な状態になってしまう企業が少なくありません。

 

返済が滞り、期限の利益を喪失すると銀行などの金融機関は信用保証協会から代位弁済を受けることになります。

 

そして、代位弁済をした信用保証協会は、求償債権を得て債務者である中小零細企業へ請求をすることになります。

近年においては、このように金融事故となり代位弁済を行うことが増えて来ていると新聞紙上などでも伝えられています。

一般的にはあまり知られておりませんが、信用保証協会が代位弁済を行った後の債権回収は、保証協会債権回収株式会社(通称・保証協会サービサー)が信用保証協会に代わって管理回収業務の運営にあたることになります。

そのようなことから、信用保証協会が代位弁済をして求償債権を得た後は、債務者である各事業者は保証協会サービサーとのお付き合いが始まることとなるのです。

経営者が一番懸念されることは、過酷で手厳しい債権回収をされるかも知れないということになろうかと思いますが、基本的な考え方としては、債務者の個々の実情に即したきめ細やかな対応を図ると共に、委託者の依頼に答えるべく、厳正かつ適正な回収を行うとなっています。

このようなことから、テレビドラマに出てくるような強引な取り立てのようなことはありませんので心配はいりません。

が、しかし、とは言っても、だからと言って緩い回収ばかりをしているのではなく、自宅などの不動産があれば売却や競売で換価されることは当然のことですし、資産があればしっかり厳しく回収されることは言うまでもありません。

したがって、危機的状況に陥っている企業の経営者は、信用保証協会や代位弁済のこと、そして保証協会サービサーがどのような組織で、どのような考え方で物事を判断し対応をしてくるのかを、しっかり理解しておく必要があります。

 


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