目的を見失わない
会社の財務内容を改善したり、会社を再生させる、事業を再生させるなど、各企業の経営者においては様々な希望や目標、目的があるのではないでしょうか。
厳しい経営環境になってしまわれた経営者の中には、こんな状態になったのは稼ぐことができない従業員のせいだ。いや、無理
難題を押し付けてきた取引先のせいだ。自分は悪くない、悪いのはお金を貸してくれない銀行のせいだと、倒産の危機の原因を
他人のせいにする方がたまにおられます。
確かに気持ちを理解できないこともないのですが、四の五の言っても結果として経営環境が悪化してしまっているのですし、何だかんだと言っても全責任は経営者である自分自身なのですから、そこは素直に反省するべきなのではないかと思うのです。
このようなタイプの方は、会社再生や事業再生など、再生再起への道や目的達成への道を進むのではなく、いつまでも失敗を人のせいにして自分は偽善者となられていることが珍しくありません。
そして、いざ悩みを専門家へ相談してみると、悩みへの「解答」や「結果」を求められるのですが、すべてに置いて経営者が求められる「模範解答」や「理想とおりの結果」となるゴールなどがある訳でもなく、一切妥協することができず、現状に固執し続けることが少なくありません。
しかし、いくら理想と現実のギャップを埋めようと努力しても、時と場合によっては痛みを伴わなければならないこともあるのです。
そのようなことから、変な欲を捨てて謙虚な気持ちで再生再起へ向けて取り組みされるべきです。
リーダーがしっかりとした目標と目的がなければ確かな舵取りはできません。
経営に限らず、あらゆる活動の鉄則です。
会社再生や事業再生の現場でも全く同じです。
専門家が最前線で経営者に寄り添い、共に悩み戦ってこそ再生再起への道を開く知恵と力が湧いてくるのではないでしょうか。
真剣な行動によって経営環境が少しずつ変わっていく可能性は十分にあるのです。