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資金繰りが苦しい時

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資金繰りが苦しい時


資金繰りが苦しい時、先ず始めに考えることは銀行から融資を受けることではないでしょうか。


経営危機の程度にもよりますが、比較的軽度の状態や非常に危機的な状態となっているものまで各社の財務内容は様々だと思います。


どんなに大赤字であっても、債務超過となってしまったとしても、当面の資金繰りさえ確保することができれば事業を継続していくことは可能です。


経営者は、家族や従業員、取引先を守り事業を継続して行かなければならない責任ががあることは言うまでもありません。


そこで緊急時には、どのようにして資金を調達すれば良いかということになるのですが、何でもかんでも借りられるところから借りて凌ぐということは行うべきではないので十分留意する必要があります。


インターネットで検索してみると、その理由を把握することや原因を解明するより先に借りることを優先するよう促す専門家もおられるようですが、その場凌ぎの単なる主観的な考え方や思い付きで借りることは避けるべきと言えます。


倒産や破産をするまでの延命化ということであるならば、実態を無視した借入をすることで僅かながら生きながらえることと思いますが、本気で会社再生や事業再生をして経営危機を打開することを希望されるのであるならば、軽率な行動はせず、適切な対応を行うことが大事です。


ネット上で推奨されているもので安易に行うべきではないことは、家族や親戚、知人からの借り入れや事業者カードローンからの借り入れ、ビジネスローン、ファクタリングなどです。


もし、どうしても借りられるということであるならば、短期間のうちに必ず返せるという根拠があるものだけにするべきです。


経営危機打開に取り組みされるにあたり、経営の実態を正確に把握することが必要不可欠です。


なぜ、資金繰りが苦しくなっているのかという理由と原因を把握できれば、改善に向けて対策や適切な対応を取ることができるようになります。


主要取引先との取引が停止されたとか、急激に売上が減少したとか、回収できない売掛金が発生したなど、いろいろな起因や要因があるはずなのです。


したがって、その困難な状況になっている原因を客観的に捉えて、対策や今後の方向性を見極める必要があります。


時には借りることも必要であったり、時には借りない方法で資金繰りを良くする手立てを取ることも必要な場合がありますので、経営危機打開を目指すにあたり、よく精査してから行動に移すことが失敗を少なくすることに繋がるのです。


幅広い視点から経営危機の問題点を浮き彫りにし、一つ一つの課題を精査して新たな取り組みを整備することで、状況悪化が改善されていくのではないでしょうか。

 

 


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