資金繰りブログ

支援要請

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支援要請


経営改善や会社再生、事業再生に取り組みされる場合には、事業再生コンサルタントや顧問税理士、状況によっては弁護士の先生に支援をお願いすることになろうかと思いますが、立て直しをするためには仕入先や販売先、取引先などの支援要請が必要となります。


経営危機となられた企業の状況は、比較的軽度のものから重度もものまで様々だと思いますが、その状況に応じて経営者が自ら事前に説明をし、しっかり根回しをしておくことが必要不可欠です。


倒産寸前の状態であったり支払いを遅延している状況であるなど、既に取引先から兆候を捉えられているような場合には、行き成り取引を停止されてしまうことがあるかも知れません。


また、そうでなくても大手企業など融通が利かない会社もあるので、必ずしもすべてが今まで通りに行かない可能性があることは否めませんが、事業を継続して行くことができるのであるならば、欲張らずに70点の出来でも80点の出来でも良いのではないでしょうか。


ここで特に気を付けなければならないことは、各債権者や仕入先などに対して「いい人」になろうとしないことです。


遅延している支払いを、今月末には必ず一括で支払いしますなど、支払いできる充てもないのに口先だけで安易にものを言うことは絶対に避けるべきです。


一番大切なことは、今、自分ができること、間違いなく約束できることを、誠実、かつ、ありのままを伝え、事に当たることが相手から支援を受けられる可能性を高めることに繋がりますので、ベタな駆け引きなどはなさらない方が無難です。


それでも離れて行く事業者がいるのであれば、それは貴方の良き協力者ではなく、単に金儲けをするためだけにお付き合いをしていたという人達なので、人を見極める良い機会だったと言えます。


今後は、支援や協力をしてくれている人達と共に、全力で取り組みされて行けば良いのではないでしょうか。


昔から、金の切れ目は縁の切れ目と言われています。人間関係の亀裂は、お金が元となることが非常に多くありますが、相手の本性を見抜くことができたのですから、今後の営業展開にはプラスとなるはずです。


信頼でき、頼りになる仲間の支えは、前へ前へ進んで行くための強さを与えてくれます。


勇気を出して悩みを打ち明けてみることも必要なのかも知れません。


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