無借金経営
経営破綻とは、経営が行き詰まり修復しようがないほどうまく行かなくなることを言います。
経営破綻をすると倒産だと言われる方がおられますが、決してそのようなことはありません。
会社が倒産したとしても、事業を継続されている事業者は多く存在するのです。
おかしなことを言うなと思われる方もおられるかも知れませんが、そもそも会社とは法人という人格を認められたものであり、人間でいうところの戸籍を得たというところでしょうか。
もっと簡単に例えてしまえば、会社という入れ物をつくり、そこに社長や従業員が所属して事業を行うことで報酬や給与を得ているということ。
そのようなことから、会社という入れ物と事業はまったく別物ということになります。
話を元に戻せば、経営破綻したのは資金が枯渇してしまった会社であり、事業そのものとは根本的に異なることから事業を継続するということが起こるのです。
多くの中小零細企業が経営破綻してしまう原因は、突き詰めればすべて有利子負債が重く圧し掛かっていることではないでしょうか。
どんなに売り上げが減少したとしても、借入金さえなければ行き詰まるほどの経営難にはならないはずです。
経営危機に陥られた経営者は、そんな状況でも未だ借り入れをして何とか凌ごうとされるのですが、冷静に物事を考察することができる経営者であるならば、
「もう二度と借金などしたくない」と思われるはずです。
持続可能な健全経営をするためには、「無借金経営」で借り入れをしないことです。
そのようなことは誰しも分かっているはずなのに、それでもまだ借りることから頭を切り替えることができない経営者は少なくありません。
お金が借りられなければ仕入れができない。 お金を借りられなければ車を購入できない。 お金を借りられなければ何もできないと言われます。
しかし、本当にそうなのでしょうか。
車両などはリースをして新車などを入れなくても安い中古で良いではないですか。複合機なども安い中古を購入すれば良いのです。
本気で経営改善や会社再生、事業再生に取り組みされるのであるならば、借金をしなくても資金繰りが可能な経営体制を作ることが必要不可欠とも言えます。
借り入れしなければ何もできないという考え方を根本的に変えることが、再生再起への成否に繋がると言っても過言ではありません。
基本は無借金経営をすることです。