資金繰りブログ

決断する能力

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決断する能力


資金繰りに行き詰まり、にっちもさっちも行かなくなってしまうような破綻状態であれば、どうすれば良いのでしょうか。


顧問税理士の先生に相談をしてみると、特段、是といったアドバイスはなく弁護士の先生に相談をしてみてはどうかと言われました。


そこで弁護士の先生に相談を持ち掛けてみると、自己破産するしか方法がないと言われ破産手続きを勧められたのです。


従業員もいるし家族のことを考えたらそう簡単には破産などできないと思い、一生懸命必死でネット検索をしたところ、破産を勧めるホームページもあれば資金を調達して資金繰りを改善させるなどということまで、色々な記述がされているホームページに行き当たりました。


重く圧し掛かった有利子負債の返済さえなければ事業を継続して行く自信はあるのですが、資金繰りが回らなくなっているので非常に困難な状況に陥っているのです。


あの時ああしておけば良かった。この時こうしておけば良かったと、今更、過去を振り返っても後戻りすることはできませんが、こんな酷い状態になるとは予想もしなかったと後悔しても既に遅く、事の重大さに気が付き愕然としています。


何となくこのままではマズイなと思いながら、「まだ何とかなる」「まだ何とかなる」と半年、1年、2年と何も対策を取らずに来てしまったことが、経営をさらに悪化させてしまうこととなり、気が付けば最悪の事態になってしまいました。


経営者としても、いたずらに対応を引き延ばししたのではないはずです。何も知識を持ち合わせていないことから具体的に何をしたらよかったのか分からなかったのでしょう。


また、相談をして来られた人たちからは、現状を打開する術や方法の助言、アドバイスを受けられなかったのではないかと思います。


その結果、手遅れとなり、再生再起へのチャンスを失うことに成り兼ねない状況に追い込まれているのです。


「何が正しくて、何が正しくないのか」 「何が大切で、何が大切でないか」 を判断するには、それを判断するだけの知識を持ってしなければなりません。


経営者は、「いざ」という時に即断できなければ会社を倒産させてしまうことになりますので、直ぐに決断をして直ぐに行動することができる実行力が備わっていることが必要不可欠なのです。


しかし、実際には自分の会社の状況を正確に把握されていなかったり、現状を変えることができずダラダラと日々を過ごしてしまわれる経営者は少なくありません。


本気で会社再生や事業再生に取り組みをされようと思われるのであるならば、日々の流れに身を任せているだけではいけません。


ここぞという時には、即刻に決断する力と、即刻に行動する力が必要不可欠なのです。


自分は立ち止まっても社会は動き時代は進んでいきます。それは結果として自分は後退していることになります。


自分の置かれている状況をしっかり分析して、数多くの選択肢の中から希望や目的に見合った意見やアドバイスを取り入れて取り組みすることが、最善の結果に結び付くことに繋がるのではないでしょうか。

 


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