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再生のマニュアルはない

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再生のマニュアルはない

中小零細企業で、経営が困難な状況であったり経営が危機的状況に陥っている企業は少なくありません。

経営危機を打開改善することはそんなに難しいことではなく、取り組み次第では劇的に改善する可能性は大きく広がります。

経営危機となられている経営者の多くは、絶対に失敗はできないということから執拗に問題解決への手順ややり方、手段、そして結果を知りたがるのですが、残念ながら会社再生や事業再生には決まりきったマニュアルなどはないのです。

それは、同業の業種であっても同じ程度の借金を抱えていたとしても、金融機関や取引先も違う、従業員や融資の種類も違う、そして許認可の有無等、現企業の経営状態が異なるため、100社あれば100通りの違いがあることになるからです。

また、成功の可能性も経営者の考え方や行動力、そして性格によっても大きく異なることになり、その影響は非常に大きいと言えます。

前向きに積極果敢に取り組みされる経営者もいれば、一度進むべき方向を決めたにも拘わらず、途中で躊躇してしまう経営者までいることから、仮に同じことを同じように行ったとしてもスムーズに事業再生することができる事業者もいれば、逆に時間ばかり経過しても再生が進まず結果として大きな痛みを伴う羽目になってしまう経営者もおられるのです。

特に状況を悪化させてしまいがちなタイプの経営者は、自分の見栄や体裁を捨て切れず、頑なに現状から変わることをしたくないと執着される方。そしてそこに自宅は失いたくない、車も取られたくないなどと、何も失いたくないという強い執着心が加わる方は大きな痛みを伴う可能性が高いです。

このようなタイプの経営者の場合、メンツやカッコウに拘り物事への執着が強いため、再生再起は非常に難しくなることがあります。

また、すべて自分が納得しなければ行動に移すことができないタイプの方なので、物事の対応と対策においては常にタイミングを外して後手後手に回ってしまうことが珍しくありません。

そのようなことから、物事を四角四面にしか捉えることができないということではなく、もっと柔軟に物事を捉えるようにした方が成功する可能性が高まります。

事業再生においては、1の次は2、 2の次は3  3の次は4  4の次は5 というような順番通りに物事が進むというルールはなく、1の次は3、 3の次は4 4の次は2ということも
あるのです。

これを理解できず、ガチガチな考え方で納得した手順通りにしか行動に移せない経営者は、時間と労力と資産を無駄にしてしまう可能性が高いです。

そのようなことから、欲をかかず100点満点しか許せないという考え方を捨てるべきです。

会社再生や事業再生を行うには、100点満点の100パーセント満足できるような結果で終わることは絶対にありません。

しかし、最悪の環境の中でも、諦めずに経営危機打開に向けて必死に取り組みすることにより、自分や家族、従業員を守ることができる可能性が広がるのです。

やはり、事業再生を成功されている方は、70点でも80点でも再生できればいいというぐらいなスタンスで取り組みされているので、逆に痛みを少ない結果で事業を継続することができるケースが多いように思います。

事業再生とは、ある意味自分自身との闘いなのかも知れません。


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