資金繰りブログ

返済先延ばし・・・

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返済先延ばし・・・

近年では、返済を猶予するという条件変更のリスケジュールを知らない経営者は少ないのではないでしょうか。

以前は、リスケを勧めて収益を得るコンサルタントなどが支援していたのですが、近年においては経営者が自ら金融機関に対して申し出をすることも珍しくありません。

資金繰りが困難となった中小零細企業経営者は、条件変更を行い元本返済を先延ばしにされます。

ここで経営者はホット一息ついて一時的に気が緩むことになるかも知れません。

しかし、これは単に時間的な猶予を与えてもらったというだけのことなので、本来であるならば、これから今まで以上に必死で経営改善に取り組みしなければならないのですが、不思議と何もせず従来とおりの経営を継続される経営者は少なくないのです。

そして、半年の時間が経ち、一年が経ち、2年、3年と、いつしか条件変更のリスケジュール環境に慣れてしまっている企業が非常に多くあります。

元本の返済を猶予してもらっている事業者の中には、一生懸命事業に取り組みをしていても、将来、約定のとおりに元利金の返済をすることは難しいだろうと考えられている方も少なくありません。

いや、少なくないというよりは、無茶苦茶多過ぎると言い換えた方が正しい表現かも知れません。

なぜならば、全国の金融機関においてリスケジュールをして会社を再生させることができた企業数は、1パーセントにも満たないほど限りなくゼロに近い結果となっている程度の企業しかないからです。

この多くの原因は、現状の収支状況からでは条件変更しなければ資金繰りを確保することができない経営環境となっていることです。

毎月、収入よりも支出の方が多いため常に資金が不足する状態となっていることから、不足する資金を新たな借り入れをして調達する。そして、その資金が尽きてくると更に新たに借り入れをして補填する。

この負のスパイラルに陥り、自転車操業から抜け出せない状況で経営していることになります。

経営者の方々は、このままでは何れ行き詰まることになると思いつつも、何をどうしたら再生して改善させることができるのかが分からないため、何とかしなければと不安な毎日を過ごされるのですが、とにかく必死で仕事をして挽回するしか方法ないと本業の仕事を頑張られるのです。

しかし、気持ちばかりが焦るだけで直ぐに経営環境が改善される訳でもなく、会社の財務内容は一向に変わらないのです。

今までは、5年でも6年で返済猶予の延長をしてくれていた金融機関も、近年においては昔のように甘い顔をして延長をしてはもらえないような環境になってきています。

これは国の考え方と方針が変わり、業績が悪く経営改善できない旧態依然の企業は必要ないので市場から退場させてしまえということになったからです。

結果として表れてきたことは、返済猶予は長期間行わず、短い期間で延長を打ち切られることが多く行われるようになったということです。

このように国の政策が変わったことにより、金融機関の環境も大きく変わっているようですし、実際、ご相談者のご相談内容もリスケの延長を断られてしまったということでのお問い合わせが非常に増えていますので、いつまでも返済延ばしで延命することは通用しなくなっていることは間違いありません。

借入金の返済を先延ばしにしていても何ら解決することには至りませんし、打開できない問題を先送りにしているだけなので、もし、売上の増加や営業利益の改善見込みが立たないということであるならば、金融機関から見切られる前に会社再生や事業再生に取り組みされるべきと言えます。

何もせずに金融機関から強制的に市場から退場させらる前に行うことが必要不可欠です。


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