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経営者と従業員

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経営者と従業員


カリスマ美容師とか、カリスマ塾講師など、よくカリスマという表現を聞くことがあります。


カリスマとは常人を超えるような才能や資質を秘めている人物のことを指すことから、あらゆる会社の業務を一人で熟す経営者はカリスマ的な人なのかも知れません。


経営者が一人で行っている企業は別しても、大概の会社には少なからず従業員がいるはずです。


例えカリスマ的な経営者であったとしても、実際の現場では従業員の働きがなければ成り立たないので、従業員の行動が会社再生や事業再生の成否に大きく影響を及ぼすことは否定できません。


経営が順調なときは不平不満がある従業員も、言いたいことはゴクっと飲み込んで我慢していたことが、いざ経営不振に陥れば一気に立場が逆転して横柄な態度になる従業員も珍しくありません。


また、横柄な態度とならないにしても、どんどん仲間が退職して行ったり給与を下げられたりすることで、やる気も失せて業務に支障が出てしまうことも少なくありません。


このような状況になるケースとしては、日頃、経営者が怠慢な態度をとっていたり、従業員の働きに感謝もせず能力が無いなどと見下していたりしていたなど、ワンマン的な経営者の下で働く従業員に多く見られます。


会社再生や事業再生の場面では、如何に従業員の協力を得られるかということが重要なことなので、やる気を失ってしまったり退職してしまったりすることのないよう努めなければなりません。


たまにあることなのですが、右腕として期待していた従業員が裏切り、仕事で中心的役割を果たしていた優秀な従業員は退職してしまい、自分一人では何もできないような従業員だけが会社に残っているという状態。


このような状態となってしまうと、事業再生することができたとしても健全経営の軌道に乗せることが難しくなってしまう可能性が高くなるので、従業員のモチベーションを下げないような対策と気遣いが必要になります。


従業員を可能なまでリストラし、残った従業員にはボーナスを出すことはできないどころか手当さえも付けてあげられない状況の中、如何にモチベーションを下げず、かつ、ハードな労働を強いても頑張ってもらう必要があるので、日頃から信頼関係を築いておくことは非常に大事なことなのです。


但し、信頼を得たり求心力を得ることと、辞められたりしないよう「おべっか」を使うこととは違います。


従業員に気に入られようと媚びることも良いことではありませんので、考え方と対応には十分留意する必要があると言えるでしょう。


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