資金繰りブログ

サービサー

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サービサー


インターネット等で調べられている経営者はの方は、もう既にサービサーのことは勉強されていることと思いますが、先に少しだけ触れておきたいと思います。


サービサーとは、法務大臣の許可を取って営業している法人です。


本物のサービサーは、許認可を受けていることから法務省のホームページで一覧を見ることができるので、見知らぬサービサーから通知なりが届いた時には確認してみると良いでしょう。


このように許認可事業であることから、どこかの高利貸し金融のような違法な取り立てを行ったり、行き成り会社へ押しかけてきたりなどはしませんので、心配する必要はありません。


サービサーは、いろいろな系列で設立されていることが多いようです。


例えば銀行系列であったり、信販系列であったり、クレジット会社系列、消費者金融系列など様々ありますが、人の性格と同じように各サービサーによって、それぞれ性格や取り立てる方法が異なったりします。


分かりやすいことでは、債権譲渡を受けたら直ぐに裁判を提起してくるところや、しつこく取り立てをしてくるところ、または毎日のように電話を掛けてくるところまでさまざまです。


他方、中には協力的な対応をしてくれるところも無くはないのですが、基本的な対応としては買い受けた金額よりも如何に多くのお金を回収できるかが仕事なので、時には手厳しく、時には優しくと、手を変え品を変え、あらゆる手段を駆使してお金を引き出そうと試みるのです。


サービサーの担当者は債権回収のプロ中のプロなので、今まで債権債務の知識がない経営者が駆け引きしたところで勝ち目はないでしょう。


しかし、破格の価格で債権を買い取っているので旨く話が付けば大幅な債権カットで和解できることも少なくありません。


そこで現状を説明し、誠意をもって対応しながら協力をお願いするのですが、もし、非協力的であったり無理難題な返済を求められるようであるならば、無理をしてその条件に応えようとはせず、少し冷却期間を置いた方が良いかも知れません。


一番良くないことは、何とかしなければと、あちらこちらから借金をして返済しようとすることです。


これは一番おこなってはいけない禁じ手です。


サービサーも営利目的で事業を行っているので、少しでも多くのお金の回収を試みることは当然のことなのですが、バルクセールで債権を譲り受けているのですからある程度の金額で妥協できる着地点があるはずなのです。


債権回収のプロである担当者は、債務者の心理を見事につかむことに長けていますので、その対応方法や性格をしっかりと把握しておくことは自分自身を守ることに繋がります。


一生懸命、誠意を見せれば何とかしてくれるだろうなどと甘いものではないので、良い結果を得るためには相手を知ることが必要不可欠なことと思います。


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