資金繰りブログ

資産を守る

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資産を守る


事業規模の大小はともかくとしても、事業を継続するためには資産が必要であり、資産が無くなればどんな企業でも営業活動をすることはできなくなります。


経営危機に陥ってしまっている企業に係わらず、健全経営の状態である企業においても資産を保全することは大変重要なことです。


特に先行きの経営継続が不透明な状況となっている企業においては尚更で、事業の継続に必要な資産等を保全することができなければ、最悪の場合、資産を競売や強制執行されることにより事業を継続することが難しくなってしまう可能性があるからです。


そのようなリスクを回避するためには、現状の良し悪しは別として事業を継続するための環境作りが必要で、事前に予防対策することが将来に向けての保全に繋がることになります。


中小零細企業の経営者の多くは、普段からリスク回避できるような予防対策を取られていないことが珍しくありません。


それでも健全経営の状態であれば良いのですが、いざ経営危機に陥ってしまうと一気に大きなリスクを負うことになるのです。


そして自宅を守りたい、工場を守りたい、店舗事務所を守りたい、車は取られたくない、積立保険は大丈夫だろうかと不安に駆られるようになります。


このようなことで慌てふためき頭を悩ませる経営者は少なくありません。


そのようなことからできる限り早い段階からの予防対策に取り組みされることは自分で自分を守ることに繋がりますし、詐害行為として債権者から追及される可能性は低くなりますので、少しでも不安を覚えるような段階では取り組みを始められるべきではないでしょうか。


但し、もし現在、債務超過であったり、期限の利益を喪失していたり、代位弁済されたなどということであるならば、無手勝流におこなってはいけません。


債権者の考え方や立場を考察し、法律の知識をしっかり習得したうえで対応する必要が不可欠です。


家族を守り、従業員も守る。そして取引先を守るためには大切な資産を守らなければなりませんので、積極果敢に取り組みされるべきではないでしょうか。


大事なことは、「いつかそのうち」ではなく、「今」という一瞬なのです。


物事にはタイミングというものがあり、今この時点においては何ら問題なく有効であることが、とある時期では問題となり無効となってしまうこともあるのです。


後から後悔しないためには、経営者として、今、リスク回避の保全対策をおこなっておくことが大事。


持続可能な経営の実現のため、予防保全の目標を明確にして具体的な取り組みを進めることが、いざという時に役立つと思います。


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