資金繰りブログ

企業の存在意義

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企業の存在意義


会社を設立するときには、経営者の皆様はさまざまな夢や希望をもって起業されたのだと思います。


飛ぶ鳥を落とす勢いで順風満帆な経営をしてきた時期もありましたが、今は非常に厳しい経営環境になっているのです。


経営者にしてみれば、ここまま事業を継続して行くべきなのか、それとも廃業するべきなのか等、いろいろ頭を悩まされていることがあるでしょう。


経営危機の状況で、対策や進むべき方向を誤れば取り返しのつかない失敗に成り兼ねませんので、絶対に失敗は許されません。


そのような時に、先ず検討した方が良いことは会社の社会的存在意義というものです。


経営者の立場や見栄、体裁、カッコウ付け、意地などは横に置いておいて、会社が存在した方が良いか否かを考えることが必要です。


先ずは、何のために現社会に会社が存在しているのかということ。


次にその会社を経営する目的です。


例えば、在籍している従業員の雇用を守ることで従業員やその家族の生活基盤を維持することができるとか、取引先の要望に応えることで消費者が求めるサービスを提供できる。


また、特殊な技術が埋もれてしまうとか、多くの下請企業の売上に貢献しているなど、地域社会において必要とされているかどうかを明確にすることが大事。


会社が存在する意義は、社会に存在することで社会的貢献を果たすことができるのかということと、企業が存続していくための利益を生み出すことができるかどうか、そして社会のニーズや欲求を満たすことができるか否かが重要なことと言えます。


その中でも特に大事なことは、営利を目的とした企業として常に利益を生み出して行くことができるかどううかということです。


これって非常に重要です。


現在、経営危機となってしまっていても、本業そのものが黒字であるとか、または経営改善して黒字化できるということであるならば、例え債務超過であっても会社の存在意義は十分にあります。


しかし、どうやっても黒字化することが難しいという状況であるならば、今のままでの事業継続は断念されるべきかも知れません。


借金返済や債務の支払いで苦しい状況であっても、資金繰りが確保できて本業だけは黒字であれば事業は維持することはできます。


それであれば社会に存在する価値がある企業として、胸を張って全力で経営を続けられるべきです。


経営危機を打開するには様々な選択肢がありますので、有事の時の対応に切り替えて事業再生や会社再生を目指されてみてはいかがでしょうか。


金銭的な余裕がなく一人むなしく過ごしていると、どんなことにもマイナス思考になってしまいます。


会社に存在意義があるならば、具体的な実践に取り掛かることが危機打開に繋がるのではないでしょうか。


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