資金繰りブログ

ソフトランディング

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ソフトランディング

ソフトランディングというと、通常は飛行機やロケットが速力をおさえながらゆっくりと着陸すること言います。

会社経営においてもよく使われる言葉で、徐々に成長を低下させたり、ゆっくりと廃業に向けて終わらせて行くときに使います。

債権債務問題においては利益が相反する債権者がいますので、破産などという強制終了させることなく極力波風立てずに少しずつ縮小させて軟着陸させるのです。

ご相談者の中には、もう事業を継続させて行くつもりはないけど自己破産だけはしたくないと言われる方がおられます。

このような考え方をされる経営者は、事業に拘った人たちには極力迷惑を掛けずにソフトランディングをして終わらせたいと希望されるのです。

経営者が高齢で先行き事業承継が困難であったり、事業そのものが衰退産業で将来の展望が開けないなどという場合はソフトランディングを検討されても良いでしょう。

しかし、単に事業を継続して行く自信が無くなってしまったとか、とにかく直ぐに自己破産以外で借金債務からか解放されたいなどという理由では馴染みません。

なぜならば、多くの債権者に極力迷惑を掛けないようにするためには、今の財務内容を最低でも維持してソフトランディングするまでの間、事業を継続して行かなければならないからです。

もし、今の状況より更に経営が悪化してしまうようなことになれば、ソフトランディングどころか、資金が枯渇して自己破産するために必要なお金すら無くなってしまうことがあるからです。

たまに、自己破産をしなければカードを使うこともでき、ローンを組むこともできる可能性があるので、ソフトランディングにて終わらせたいと言われる方がおられるのですが、

そもそも借りたお金を返すことができなくなっている人が、自分の都合の良いことだけを考えて、またお金を借りることなど考える発想自体が可笑しいので、もう、これからは借りない日常生活に切り替えるべきではないでしょうか。

ソフトランディングをするときに留意するべきことは、自分自身の生活圏内にいる債権者へは支払いを綺麗にしておくということです。

特に地方の場合は世間が狭かったりすることがあるので、ショッピングセンターに買い物に行ったら支払を放置している取引先や仕入先の人にバッタリ出会ってしまったなどという可能性も少なくないからです。

このような状況になると一番辛い想いをするのは家族なので、これだけは絶対に事前対策を取っておいた方が無難かも知れません。

何れにしても、また「お金は借りたい」、自己破産などという「みっともないこと」だけはしたくないという欲とカッコウばかりを気にする目的でのソフトランディングは旨く行くはずがありませんし、結果として更に債権者が増えてドツボにハマってしまったなどということに成り兼ねませんので、十分留意して方向を決められるべきと言えるでしょう。

 


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