資金繰りブログ

多重債務者

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多重債務者

一時期は、毎日のように耳にしていた多重債務者という言葉。

最近では、あまり聞くことも無くなりつつあるのですが、実際は大勢の多重債務者がおられます。

以前は、複数の消費者金融から借りまくってバンザイしてしまう人が多かったと思いますが、近年においては別口で金融機関のカードローンから比較的簡単に借りられるようになりましたので、借金できる枠が広がりバンザイする人が一時的に減ってしるのかも知れません。

中小零細企業では、金融機関からの借り入れが重荷となり経営危機となられている会社は少なくありません。

そのほとんどの経営者が考え行動されることは、借入金の返済が困難だからということで、安易にあちらこちらから借金を繰り返して借入先を増やして行くことです。

そして、金融機関への返済を優先するあまり、取引先の買掛金や外注費の支払いを遅延させたり、税金や社会保険料の支払いを滞納したりするのです。

それでも資金が不足することから、家族のお金を注ぎ込み身内や親せきからも借りまくる。

また、目先の支払いだけに気を取られ、借金が膨れ上がることや高金利で負担が増えることなどは一切考えることなくノンバンクや不当なところから借りたりすることもあります。

この原因は、売上が激減してしまったなど業績不振となってしまったり、時代にそぐわなくなった衰退産業であったりなど理由は様々ですが、金融機関やノンバンクなどの借金返済を優先するあまり、他の支払い等を棚上げしながらも、とにかく借りて補おうという最悪の発想から来ているのです。

そして、借金の返済をしなければ会社が倒産させられてしまうという恐怖心が、次から次へと借りまくる行動へと走らせているのは言うまでもありません。

本来であるならば、借りたお金は事業で得られた利益の中から返済するのが当然あるべき大原則です。

しかし、ドツボにハマってしまっている経営者は、不足する資金をどこかから借りて返すしか方法がないと思込み、必死になって借金を繰り返すことをするのです。

これって冷静に考察してみれば、従来からの借入金返済ができないということは、収入より元利金を含めた支出の方が上回っているということです。

この状態でさえ資金不足になっているのですから、更に借金をすればもっと多くの元利金を返済をしなければならなくなることは説明するまでもないでしょう。

これに輪をかけたように、更に借入先を増やすだけでなく、もっと高金利のところから借金をするのですから借金地獄のドツボにハマることは言うまでもありません。

とにかく、何とかしなければという必死な思いは痛いほどよく分かるのですが、頭の中が真っ白で冷静さを失っている社長は、皆、同じようなことをされることが多いようです。

このような歯止めがかからない状況を続けている場合、どんどん悪化することはあっても、余程のことがない限り決して現状の経済的問題から抜け出すことはできないでしょう。

刻々と変化する現実に応じて、知恵を湧かせていくことが大切です。

根本的な解決への道は、経営者の考え方と行動を変革する以外ない。


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