資金繰りブログ

自転車操業

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自転車操業

昔から、よく自転車操業という言葉を耳にします。

自転車操業とは皆さんご存じのことと思いますが、自転車は走るのを止めれば倒れてしまうことから、資金の借り入れと返済を繰り返しながら、かろうじて創業を続けることや、その経営状態を言います。

では、なぜこのようなことになってしまうのでしょうか。

もちろん各社理由はさまざまで、万年赤字体質であったり債務超過に陥ってしまっているとか、または震災や災害などで営業活動ができなくなってしまっているなどの原因があるかも知れません。

しかし、この状態に至るまでを考察してみれば、どれをとっても資金を借りたことが原因です。

融資を受けること事態は決して悪いことではありませんが、それは返済できるという根拠があり、外注費などの先行支払いに充当する資金であったり、先払いの仕入れ代金であったりする場合等々での使途目的でなければなりません。

ですが、経営危機に陥っている自転車操業の企業においては、経営者が「借りられるだけ借りる」「不足するから借りる」「支払いや返済ができないから借りる」という理由で兎にも角にも借りて何とかしようと考えていることが少なくないのです。

本来であるならば、融資を受けた資金を使い、その資金を元に多くの収益を得ることが目的で借りるはずが、何時しか溜まりに溜まった借入金の返済や債務の支払いをするために融資を受ける目的に変わっているのです。

また、借り入れ直後に余った資金は、いつしか高級車に変わっていたり、経営者の贅沢品や派手な生活費になっていたりもするのです。

更に、もっと大きな勘違いをされている経営者の方がいます。

毎月得ている役員報酬は、仕事をして得たお金だと勘違いしており、実は金融機関から借金したお金を単に使い込んでいることに気が付いておられないのです。

5年前に5千万円を借りた。3年前に3千万円を借りた。1年前に2千万円をかりた。でも、今、また資金が不足するので借り入れをしたいと思っている。

これって、結局のところ、今まで借りた1億万円はすべて食い潰してしまったということになります。

そして、また食い潰すための資金を借りようとしているのです。

どこまで借金を膨らませるのでしょうか。

借金の額が増えれば増えるほど、毎月の返済額が増えることは説明するまでもありません。

この状態が続けば、何れどこも貸してくれなくなった時点で破綻することとなります。

もう、借りてナンボのような世界からは抜け出すべきなのではないでしょうか。

このようなことは何時までも続きませんので、一日も早く自転車操業から脱却するべきです。

経営改善できるかどうかは、実際に経営者が行動に移せるかどうかに懸かっています。

 

 


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