資金繰りブログ

倒産回避

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倒産回避


倒産を回避するには、兎にも角にも、絶対に潰れない強い会社づくりをしなければなりません。


先ず、倒産を回避するにあたり、一番支障となるものが経営者の見栄と体裁と格好付けと未練タラタラな執着心です。


そして更に、人の意見を聞く耳が持てないタイプであったり、何を言っても行動に移せずやらないタイプの体質が加わると、非常に会社の再生が困難な状態となります。


一般的に倒産を回避する方法として、条件変更のリスケジュールが行われています。


これは、人間で例えたことでは延命処置というもので、生き返らせる術はないけど、とりあえず今直ぐには死なないように手当だけをするというものです。


その理由としては、残念なことに全国でリスケをして会社を再生できたという事例は、限りなくゼロに近い数字の結果が出ているからです。


次に、新規融資の輸血という手段があります。


これは、一時的に資金を入れることにより、その資金を利用して資金繰りが改善されることで営業活動を活発に行うことができ、それが多くの受注売上及び利益に繋がり業績を改善させることができるというもの。


ですが、ここで気を付けなければならないことは、新たな資金を投入したとしても、必ずしも受注売上及び利益に結び付くとは限らない可能性があるということ。

一番良くないケースは、債務が営業活動の支障となっているのではなく、単に債務の支払いや借入金の返済をする資金が不足するからという理由で、支払いする資金を補うための資金投入となってしまうことです。


これは倒産を回避する行動ではなく、リスケと同じで単に延命をしただけということになります。


次に、経営危機に陥っている理由が震災や取引先などの一時的な問題であるのではなく、長期間に渡り累積した債務であるならば、止血や外科的手術が必要となる可能性が高いです。


前述のとおり、執着心の強い経営者は、自宅だけは手放したくない、工場や店舗、その他すべての資産は必ず残したい、そして信用も失いたくないと切望されます。


しかし、事業再生や会社を再生させるには、痛みや傷を伴わず、無傷で何も失わずに行うことは非常に稀だと認識する必要があります。


人に頭を下げることも必要かも知れません。  暴言をはかれるかも知れません。 一部の取引先から信用を失うかも知れません。  


それでも本気で会社を再生させようと思うのであるならば、忍耐強く、壁を乗り越えることができるはずです。


倒産を回避することができるか否かは、会社の業績の良し悪しというよりは、経営者が気が弱くて嫌なことはやらず逃げるタイプや決断ができなかったり行動が遅いタイプか、または歯を食いしばって粘り強く頑張ることができるタイプかで結果が変わることが少なくありません。


今は、どんなに「みっともなくても」計り知れない自分自身の力を信じて困難に立ち向かうべきなのではないでしょうか。


目の前に立ちはだかる悩みや苦労も、一つ一つ乗り越えて行けば必ず会社を再生できることに繋がり易くなり、環境が変わってくるはずです。

 

 

 


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