資金繰りブログ

過剰債務

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過剰債務


債務超過の中小零細企業の会社再生を図るうえで重要なことは、債務超過となってしまった原因を把握することです。


本業で利益を出せていても、収益額に比べて過剰な債務が重く圧し掛かり大きな負担となっている状態であるならば、その過剰な債務を切り落とすことを考えなければなりません。


以前、会社分割などの手法が主流な時代もありましたが、現在では中小企業庁が推奨している第二会社方式などが活用されています。


近年、さまざまな再生方法の選択肢が増えましたが、金融機関に関しては、まだまだ債権放棄や債権カットの事例は少なく、中小零細企業にとって厳しい環境は旧態依然からほとんど変わってはおりません。


さて、この過剰債務に対してどのように対応して行けば良いかということなのですが、多くの経営者は不足する資金を補うために借りられるところから更に借りるということを考えられます。


また、何とか頑張って、もっと多くの売り上げを上げなければと考えられるのです。


もちろん、売り上げを2倍にしてみせるなどとか、誓いを胸に挑戦を重ねるということは大切なことですし、自らの限界を突破するぐらい仕事に注力を注ぐことも必要です。


しかし、今、経営危機となっている状況においては、考え方と行動は少しズレて間違っているかも知れません。


震災などの一過性で生まれた過剰債務であるならば、もとに戻れば収益を改善させることはできるでしょう。


ですが、長年に渡り累積してきた過剰債務であるならば、行き成り売り上げが2倍になるなどはまず不可能なことであり、現実的な話ではありません。


また、一時、収益が上向いたとしても、金融機関の体質や考え方、合併などにより、行き成り切り捨てられてしまうことなどは珍しくないのです。


そのようなことから、業績が悪化した、資金繰りが悪化した、などの状況になられたのであるならば、過剰な債務を減らしたり、重荷を軽くすることに努力し、持続可能な経営の実現のために目標達成への具体的は取り組みを進めるべきと言えます。


目的と目標を明確にして前進することが大事なことであり、会社を再生させるには絶対不可欠な道なのかも知れません。


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