雑草に学ぶ強さ
植物学者の稲垣氏が考察した内容では、
雑草は特殊な能力を持っており、それは人に踏まれたり、耕されたりする予測不能な環境下でも、
「臨機応変に変化を乗り越える強さ」であるとのこと。
これは、中小零細企業の経営についても同じだと言えます。
ある日突然、取引先が倒産して売掛金の回収ができなくなったり、メインの取引先から取引を打ち切られてしまったりなど、想像もしていなかった経営危機に陥ってしまうことは珍しくありません。
当然、資金不足となり、全力で資金調達に奔走されるのですが、既に限度額いっぱいまで借り入れしているので追加融資は受けられず、資金繰りの目途が立たない状態であるならば、大きな不安に駆られることとなるでしょう。
弱気な経営者などによっては、もうダメだとすべてを投げ出してしまうかも知れません。
しかし、経営がどんなに厳しい危機的状況に陥ってしまったとしても、破産以外の選択肢や会社再生への道があるという知識を持っていれば、大きな不安は減少し、非常に苦しい環境下でも臨機応変に変化を乗り越える強さを持って取り組むことができるのではないでしょうか。
中小零細企業の経営も、雑草のように過酷な環境下でも生き抜く強さが必要だと言えます。
踏まれても、叩かれても、暴言を吐かれても、脅かされても 「へこたれない」
悲嘆に暮れて悲しんでいる暇はないのです。
「あと一か月頑張ろう」 「あと一週間頑張ろう」 それを繰り返せる人が、危機を克服して会社を再生させることができる人なのではないでしょうか。