一ミリでも前へ進もう
役員報酬も取らず、資産と言えるものはすべて会社へ注ぎ込んできました。
そして、とにかく資金を確保しなければと、あらゆるところから借金をしてまでお金を工面してきたのです。
しかし、考えても考えても、もう打つ手は見つかりません。
月末に支払いしなければならない従業員の給与も用意できる見込みが立たないし、仕入先には無理をお願いして数が月分の支払いを待ってもらっている。
小切手や手形は頭を下げてジャンプしてもらうほかないけれど、きっと承諾はしてくれないだろう・・・・・
一か八かでメインバンクに融資の相談をしてみたけれど、資金を出して貰えるどころか、これ以上リスケの延長はできないと死刑宣告のようなことまで突き付けられてしまった。
もう、すべてを諦めるしかないのでしょうか・・・・・
その答えは NO です。 まだまだ会社を再生させることができる選択肢や可能性はあるのです。
それには絶対に諦めないという強い気持ちを持ち続けることが必要不可欠です。
そして夜逃げや自殺などということは絶対に行ってはいけません。
どんなに経済苦であったとしても、弱気な自分と戦い抜けば、真剣な一念から知恵が湧き、創意工夫が生まれることにより、そこに成功への転機が訪れてくるはずです。
それには、まったく必要としない経営者個人のプライドや、大きな見栄を捨てるべきと言えます。
返済の目途が立たないほどの借金を抱えてしまい、身動きが取れないほどの不本意な環境に陥ってしまった原因は、物事を重要視してきた事柄が間違っていたのかも知れません。
これからは、持続可能な経営の実現のために、目標達成への具体的な取り組みを進めてみてください。
逆境という烈風に吹き飛ばされてしまうか、または飛躍のための向かい風に転じるのかは、負けじ魂を燃やし続けるところに未来の結果があるのではないでしょうか。
一ミリでも前に進みましょう。