生命保険で弁済・・・

2019.10.05

生命保険で弁済・・・・・

先日、電話がありました。

10年以上もリスケをしているのに、業績が改善されるどころか年を追うごとに売り上げも減少し、利益も確保しにくい状況になっているのです。

長年お世話になってきたコンサルタントからもさじを投げられてしまい、頑張る気力も失せてしまいました。

もう、破産をするしか方法がない状況のかも知れません。

しかし、創業50年にもなる長い年月の間、文句も言わず必死で働いてきてくれた従業員もたくさんいるので、倒産や破産という形で終わらせる訳には行かないという気持ちが強くあります。

最後まで、自らの責任において関係各者に迷惑を掛けずソフトランディングして終わらせたいと切望されているのです。

既に、生命保険会社にも確認をしており、自殺をしても保険金が下りるという情報を得ておられます。

そして自分が居なくなることで、あらかたの債務を弁済して綺麗にして終わる計画を準備されているのです。

でも、未だ何か方法があるのではないかという思いから電話を掛けて来られました。

当然、如何なる状況においても様々な選択肢があるということや、自殺をして保険金で債務を弁済するなどということは絶対に行ってはならないということはお伝えしたのですが、頑なに物事を四角四面に考えられて融通が利かない状態でした。

例え、手形が不渡りになってもいいではないですか。 自宅が競売に掛けられてもいいではないですか。 取引先が半分になってもいいではないですか。 金融機関から借り入れできなくてもいいではないですか。

やはり、一番大切なことは、経営者の人生を守ることであり、家族や従業員などの社会的弱者を守ることなのではないでしょうか。

本当に心から責任をまっとうするという強い気持ちがあるのであるならば、間違っても自殺した保険金で弁済しようなどと考えてはいけないのです。

債務を弁済することが一番の優先順位ではありません。 人の命が一番大切であり、経営者や家族、従業員の生活が最優先事項ということは間違いありません。

自殺などという、とんでもないことをしてしまえば、残された家族や従業員、取引先にも大変な迷惑を掛けることになりますので、絶対に行動をしてはなりません。

すべての人たちに100点満点の対応をしなければなどと考えず、今、自分ができる範囲で真摯に対応して取り組みされれば良いのです。

必ず、周りには味方になってくれる人がいるはずです。