しんどい道
ご年配の方々などは、よく階段の上り下りがしんどいなどと言われることがあります。
しんどいとは、辛いとか面倒が多いとか、酷く疲れを感じるさまを言います。
経営などにおいては、一生懸命仕事をしても財務内容が改善されなかったり、大変なことをやらなければならないとか、あらゆることに骨が折れるようなときにしんどいなどと使われることがあります。
中小零細企業の経営者は、例えどんなにしんどいことであっても逃げることはできず、全責任を取って対応しなければなりません。
当然、従業員が投げ出した仕事も社長の責任として、自ら取り組みしているのです。
しかし、いざ、経営危機に陥ってしまった場合においてはいかがでしょうか。
大事な取引先からの注文や納期、価格、条件など、非常に「しんどい」と思われるような無理難題に対しては必死になって頑張られています。
ですが、常にどこかから借り入れし続けなければ資金が不足する状態にも拘らず、財務内容を改善するとか、経営改善するとか、会社を再生させるなどということからは見て見ぬ振りか逃避して、現状から抜け出すことはしない社長が少なくないようです。
完全に経営が行き詰まってしまえば、「しんどい道」から逃げて破産への道に進まれるかも知れません。
しかし、本気で経営改善し、会社を再生させたいと思われるのであるならば、自分の人生を守るため、家族を守るため、従業員を守るために、敢えて「しんどい道」に挑戦されるべきではないでしょか。
そして、「しんどい道」を克服することにより、自分自身が成長できると共に会社や従業員も成長できることが結果として経営危機を打開することになるのだと思います。
弱気になって、すべてを投げ出すようなことはせず、自分らしく前に向かって進まれてみてはいかがでしょうか。