往く者は諫むべからず 来たる者は猶追うべからず

2019.10.07

往く者は諫むべからず 来たる者は猶追うべし

往く者は諫むべからず 来たる者は猶追うべし という言葉があります。

これは、過ぎ去ったことは取り戻すことができないが、これから先は、同じ過ちを繰り返さないように十分注意を払わなければならないという意味です。

なぜ、目先の資金が不足するからといって、赤字を補填するために返せる充てのない資金を次から次へと借り続けるのか理解できません。

従業員の給与支払いや、税金、社会保険料の納付、取引先への支払い、金融機関への返済と、さまざまな支払いをしなければならないことから、その支払いに足り得る資金が必要なのです。

さまざまな支払いには支払期日が決められているのですが、生真面目な社長は、お金が足らないので少し待って欲しいとは言えないのです。

そして、何とか支払期日までに資金を集めようと手当たり次第に資金調達先を探して奔走される日々が続いています。

現在、返しきれないほどの債務が重く圧し掛かり経営を圧迫していることは十分理解しており、赤字を補填するために借り続けて来られたことも、経営者としての判断をミスしたとの自覚もあるのです。

本来、資金調達をする目的とは、事業拡大などの営業戦略により先行投資をするための資金であったり、売り上げの入金日よりも支払日の方が先行しなければならないような時の運転資金として
借り入れすることが一般的です。

しかし、経営危機に陥ってしまう企業の多くは、売り上げより支払いの方が多いという、収支が逆転していることによる赤字補填のための借り入れをしているので、当然の如くその資金が尽きれば
また資金が足らなくなることは説明するまでもありません。

本来であるならば、過去の失敗を教訓にして、同じ失敗を繰り返さないようにしなければならないと判断し行動されるべきなのですが、精神的に余裕すらない社長は借りることを自制できないのです。

これでは追加融資を受けられなくなってしまい、手持ち資金を使い果たしてしまった時点で終わることになってしまうことは言うまでもありません。

資金繰りが苦しいので、どこか借りられるところはありませんかと相談をすれば、ノンバンクやファクタリングなどから調達できるようバックアップしてくれる専門家は非常に多くいるのですが、それで会社を再生
させることができるのか非常に疑問を抱くのです。

時と場合にもよりますが、やはり不足分を借りて補うということではなく、入金より出金を少なくすれば資金を借りずに営業できるので、取引先に支払いサイトを延ばすなどの交渉をするとか、外注費用を
抑えるなど、今まで無理だと決め付けていたことを実行し、借り入れを増やさない経営に軌道修正することにより会社再生できる可能性が高まるのではないでしょうか。