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大きな不安と恐怖で心が折れる

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大きな不安と恐怖で心が折れる


人は大きな不安や恐怖を覚えると、体が緊張して硬直したり声が出なくなったり頭の中が真っ白になったりします。


そして、精神的に追い込まれてくると、その場から逃げ出したくなるような衝動に駆り立てられることがあります。


会社を再生させる場面においても同様なことが起こることが少なくありません。


会社を再生させる道に進まれると決断するまでには、自己破産を含めて様々な選択肢を検討されてきたのです。


また、希望を捨てた破産という楽な道に進むことなく、事業を継続させて家族と従業員、取引先を守るという困難な道に進むことも理解してのことです。


債権債務問題については、債権者からの協力や合意を得られることもありますし、協力を得られないことも少なくないので、これから起こりうる債権者からの要求や債権回収も、十分予測できるまでの知識も得ています。


このように準備が整っているのですから、後は本業に全力投球することで日増しに経営改善されていくはずなのですが、
いざ、会社を再生させる手続きを行っていくと、大きな不安と恐怖に襲われることになるのです。


特に債権者からの通知や発言により恐怖に駆り立てられることが少なくありません。


「このままでは大変なことになります」とか、「法的手続きと取るようになります。」「二度と融資を受けられなくなります。」「差押えをします。」など、債権者は、様々な言葉や書面で通知してきますので、経営者にとってはその都度恐怖を覚えるようになるのも当然のことです。


諸事情や債務内容によっても様々ですが、このような通知は一度や二度だけでなく、会社によっては何度も脅かされることがありますので、弱気になって心が折れてしまう方もおられるのではないでしょうか。


大切なことは、ここで心が折れて断念してしまうのか、それとも絶対に諦めないという強い気持ちで取り組みされるのかということです。


断念をして自己破産の道に進むことはいつでもできます。


でも、せっかく会社を再生させる道に進まれたのですから、その想いを達成させるために頑張ることが経営者としての責務なのではないでしょうか。


苦しいことが一生続く訳ではありません。社長の想いを未来に繋げるために頑張られてみてはいかがでしょうか。


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