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忠言耳に逆らう

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忠言耳に逆らう


忠言耳に逆らうという言葉があります。


これは、真心からの忠告の言葉は、欠点や過ちを鋭く指摘していることが多いので、故に忠告された人は素直に受け取りずらく、聞き入れにくいという意味を言います。


かの有名な老子の言葉にも、信言は美ならず 美言は信ならず ということを言われています。


これは、本当に真心からの言葉には飾り立てられたものは無いし、飾り立てられた言葉には真心が無いことから信用はできないということを言われているのです。


経営危機に直面している社長が真っ先に相談をされるのは、会社の幹部や顧問税理士の先生ということが少なくありません。


その時の状況にもよることと思いますが、恐らく相談したことで理想的な解決方法や役に立つ回答、アドバイス等は無く、ありきたりな無難なことしか言われなかったのではないでしょうか。


日本人はストレートにものを言うことを嫌う人種です。柔らかい言葉やオブラートに包み込んだもの言いを好むのです。


社長自身は自分の意見に賛同してくれる人や、社長の顔色を伺いながら耳障りの良い言葉を発してくれる従業員や関係者を信頼できる者だと決め付ける傾向が強くあるので、手厳しい意見や社長の立場を悪くするような意見は受け付けようとされないことが珍しくありません。


そのようなことから、いつしか社長の周りには調子を合わせることが上手な部下たちが集まり、イエスマンばかりが集まった会社になっていることが少なくありません。


しかし、本当に真心から社長の味方となってくれる人は、間違っていることは鋭く指摘をしてくれるし、忠告もしてくれるはずです。


これは、従業員や顧問税理士だけでなく、相談をする弁護士や事業再生コンサルタントも同じです。


自分の立場を悪くしないよう、当たり障りの無い優しい言葉で気配りしているような助言であるならば、それは支援するどころか問題を更に悪化させてしまうことに成り兼ねませんので、

 

忠言をしっかり耳にして受け止められるようなスタンスを築かれた方が良い結果となる可能性が高まります。


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