資金繰りブログ

試練に感謝

  • LINEで送る

試練に感謝


自信に満ち溢れ、独立を決意したあの日。


自分ならヤレル。 必ず成功させてみせる。


会社を大きくして、たくさん稼いで多くの従業員も雇えるぐらいな会社にしてみせる。


事業を成功させて家族を幸せにするんだ。


このような強い決意のもと、起業された経営者は少なくないのではないでしょうか。


社長、社長と持ち上げられて、気持ち良い日々も過ごしてきた。


経営が順調な時には高級車にも乗っていたし、毎晩飲みにも行っていたなぁ―


今、思い返せば相当なお金を経費として使ってきてしまった。


その時は気が付かなかったけど、その経費として使ってきたお金は儲けの利益から出していたつもりが、いつしか金融機関から借り入れた資金を使うようになっており、借りたお金と儲けたお金の分別が付かなくなっていた。


それが今、はっきりと分かるようになったのです。


ああ、今まで何だったんだろう。


仕事をしてお金を稼いでいると思っていたけれど、実際は仕事をすればするほど資金不足で借り入れが増えて行く。


そして、また不足するので借り入れをして一時凌ぎをする。


今まで事業を行ってきて残ったものは何かあるかと思えば、重く圧し掛かっている借入金の残債と債務だけではないか。


ああ、今まで私は何をしてきたのだろう・・・・・


最近ではメインバンクの担当者も心なしか冷たくなったような気がするし、仕入れ先も何となく敬遠されているような感じだ。


取引先においては散々無理難題の協力をして来たのに、手の平を返したように他の会社へ発注を切り替えていることが分かるぐらい急激に発注が激減している。


従業員も給与が安いだ何だと文句は言うけれど、そもそも自分の給与さえ稼げない連中なのだから文句など言うなと言いたい。


また、従業員の為に必死で仕事を確保しているにも拘らず、人の気も知らずに行き成り辞めますなどと退職する奴もいるんだ。


人手が不足すると他の従業員の負担が大きくなるので、メンタルが折れないよう心遣いをするのだけれど、その気遣いが逆に仇となり給与が安いから辞めようかと思っているなどと、足元を見られるような態度を取られたりもするのです。


結果として、必要な従業員は確保できず、既存の従業員には多額の給与を支払いし、重く圧し掛かる借入金の返済と債務の支払いに追われる日々を過ごさざるを得なくなっているのです。


そして、毎月、毎月、資金が不足する苦悩に耐える日々を過ごしている。


金融機関から融資を受けられるうちは未だ何とかなるけれど、追加資金を出してもらえなければ個人で借金をするしか方法はない。


いや、既に私は銀行のカードローンから借りているし、ノンバンクからも借りているけれど、もう限度額に達しているからこれ以上は借りることはできないんだ。


この先、金融機関への返済ができなくなるかも知れない。ノンバンクへの返済ができなくなるかも知れない。税金や社会保険料の納付ができなくなるかも知れない。


このような試練に耐えておられる方が少なくありません。


何とかしなければと思い、顧問税理士に相談をしたり経営コンサルタントにも相談をしてみたけれど、解決する方法を得ることはできず、藁をもつかむ思いで寺や神社へ神頼みをしてみたり、当たるハズもない宝くじを買ってみたりもしたけれど、悩みを解決するには至らなかった。


このような悩みを抱えておられる社長は大勢おられます。


ここで大切なことは、絶対に諦めないという強い想いと、この試練を絶対に乗り越えてみせるという強い気持ちを持って維持し続けるということです。


この大きく厳しい試練は、今まで貴方が行ってきたことから軌道修正するチャンスでもあるのです。


従業員や取引先など、周りにいる関係各者が本当に自分の協力者なのか否かを見極めることができる、またと無い機会でもあります。


この与えられた試練を真摯に受け止めて感謝し、絶対に乗り越えてみせるという強い信念のもと、会社を再生させることに取り組みされてみてはいかがでしょうか。


今、自分自身の殻を破り新たな挑戦をする舞台へと進まれれば、きっと良いことが結果となって表れてくるのではないでしょうか。


今、このような困難な時こそ、自分を鍛えられる試練に感謝する時なのかも知れません。


  • LINEで送る