苦しみの中の変化
中小零細企業の経営者は、さまざまな経営課題で頭を悩ませていることが少なくありません。
従業員の問題、売上利益の問題、取引先の問題、資金繰りの問題等々、挙げていけば限がなくあります。
それでも試行錯誤を繰り返しながら、日々、頑張って来られているのです。
どこの会社も大なり小なり経営課題はあるのですが、財務内容が悪化したり、債務超過という状況に陥ってしまうと簡単に経営改善に進まなくなってしまうことがあります。
経営能力の優劣は兎も角としても、どんな経営者でも自社の問題点は把握されているはずです。
その問題点を熱心に取り組みされている経営者もいれば、分かっているけれど対策方法が無いという理由で先延ばしにされている方もおられるでしょう。
確かに中小零細企業においては、優秀な従業員を採用するとか、自社にとって有利な仕入れや取引ができるということは難しいこともあります。
ですが、だからといって諦めてしまったり、積極的に取り組まれなかったりすれば何も改善しないということは当然なことであり、それは経営者の考え方と理解の仕方に問題があるのではないでしょうか。
経営者の中には、何かする前からそんなの無理だとか、取引先が承諾してくれないとか、下請業者が受けてくれないなどと決めつけてしまう方がおられます。
確かに従来はそのような商習慣となっていたのかも知れません。
しかし、多くの経営課題を解決したり、財務内容を改善させようとされているのであるならば、積極的に取り組みされるべきなのです。
但し、ここで留意しなければならないことは、本業を疎かにして経営課題に取り組みしてしまうことです。
当然、真っ先に先頭を切って取り組みしなければならないのですが、そればかりに気を取られて本業が疎かになってしまえば本末転倒なことになってしまいますので、バランスを保たなければなりません。
それには忙し過ぎる経営者としての時間を割けるよう、資金繰りに奔走するなどの無駄な時間を無くすことが必要だと言えます。
苦しみの中でも、日々、積極的に取り組みされていれば、いつか変化が表れてくる可能性が高くなります。
日々の地道な取り組みが大事だと言えます。