資金繰りブログ

消費税 増税

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消費税 増税

 

消費税が10月に増税されることになりました。

 

私の記憶と感覚が間違っていなければ、以前の増税時には駆け込み需要が高まり、車や住宅などの高額商品の
販売が旺盛だったように思います。

 

しかし、今回の増税は、特段駆け込み需要が増えているようには感じられず、見聞きする機会もありません。

 

この原因は、増税を行うと言ったり延期になったりなどを繰り返したことで、慣れてしまったり感覚が麻痺してしまっているからなのでしょうか。

 

今までは、増税後、一気に消費が落ち込むという極端な消費需要の違いがありましたが、今回は良くも悪くも
あまり変わらないかも知れません。

 

さて、この消費税についてですが、課税事業者でない会社においては益税となることから増税はメリットがあることになります。

 

ですが、課税事業者となれば状況が若干異なるかも知れません。

 

本来であるならば、従来からの取引価格や販売価格に対して2パーセント多く課税した金額を得ることになるのですが、

 

その2パーセントを価格に反映できない会社も出てくる可能性があるからです。

 

もし、増税分の2パーセントを加算できないとするならば、実質の値引きをしていることになりますので、
経営が厳しくなることと言えます。

 

また、更に消費需要が落ち込んでしまったりすれば尚更厳しい状況になる可能性も高くなるかも知れません。

 

財務状況が悪化している中小零細企業においては、消費税を滞納していることも珍しくありません。

 

本来ならば、顧客や取引先から消費税を預かっているだけのことなので、期限までに納税しなければ
ならないはずなのですが、

 

収支が逆転してしまっているような会社では、預かり消費税を売上の一部として使ってしまうなどという
ことは少なくないようです。

 

今回の増税により、今までより2パーセント多く課税した売上金を手元資金として受領することになりますが、利益の一部として使わないようにすることが基本的対応姿勢だと言えます。

 

消費税を滞納してしまうと、事業にも大きな影響を与えてしまう可能性が高くなりますので、

 

もし、売上金の一部として消費税まで使ってしまうようなほど資金繰りが厳しいのであるならば、預かった消費税を税金保管専用預金口座に入れて管理し、絶対に使い込まないようにするのも滞納を予防する方法の一つかも知れません。

 

兎にも角にも、税金を滞納しないことが経営を改善させるうえでも大事なことなので、十分理解しておく必要があります。

 

現在、消費税に限らず税金の滞納がある会社は、そのまま放置するようなことをせず、しっかりと納税する意思と姿勢を見せるべきだと思います。

 

一度に全額納税することができない場合には、分割で納税する相談もできるはずです。

 

滞納税金は、増やさず減らすことが大事なこと。それが会社を再生させるためにも効果的になると思います。


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