日頃、コンサルを受任する前には無料電話相談を受けたり、スポットコンサルを受けて面談したりしています。
ご相談をされる方は、北海道や九州に至るまで様々な地域の方々ですが、皆さんはいろいろな事情を抱えておられるので、藁をもすがる思いでご相談をされます。
そのような状況の中で、経営改善や事業再生について話をしていくのですが、極稀に途中で心を開かなくなっているように見える方がおられます。
これは恐らく、自分自身で凝り固まった常識ということから逸脱した内容の話を聞いて、驚いたことが原因で起ることではないかと思うのですが、こういう時には頭のプログラムが聞こうという回路を塞いでしまうようです。
このようなタイプの方は、自分が思っていることや自分が常識と思っていることなどと違うと、回路を締めてしまうので一番厄介な話と成りやすいです。
例えば、自己破産はしたく無いと思っているところに自己破産の話をすれば、即、耳を塞ぐよう頭の回路が作動するというような拒絶反応を示すのかも知れません。
そこで、もし、貴方が似たようなタイプの方であるとするならば、折角の機会を逃すことに成り兼ねませんので、納得が行くまでトコトン聴いてみて欲しいのです。
これは私たちの話だけというのではなく、他のコンサルタントであれ弁護士の先生であれ皆同じです。
先ずは、相手の話を聞こうという姿勢で聞かれてみた方が正確に物事を把握できると思いますし、理解もしやすいのではないでしょうか。
そうして行かれるうちに自分の考え方とマッチした人にも巡り会うことができるでしょうし、それが自分の進む道だと思えることであるならば行動に移されれば良いと思うのです。
よって、自己破産はダメだと思っていても自己破産の話であるならば、それはそれとして聞いてみることも知識としては大事なことです。
リスケは単なる延命処置でしかないと分かっていても話を聞いてみるということで、自分の知識が豊富になっていくので、いろいろなことを吸収する意味でも聞く耳を持って行動されてみてはいかがでしょうか。
信頼でき、頼りになる友人や味方となってくれる支援者の支えは、人生最大の打撃を受けたときでも希望を捨てず
試練に耐える強さを与えてくれます。
目の前に立ちはだかる悩みや苦労も一つ一つ乗り越えていくには、先ず、トコトン話を話を聞くことが大切なことと言えるでしょう。