【借金を返す気持ちは人の100倍・返せる能力は人の100分の1】
今日は言葉がキツイとお叱りを頂くかも知れませんが、私自身が考え方を改めるべきだと思うことを敢えて記述いたします。
ご相談者の方の中には、私は借金を必ず返そうと思っていますが、金融機関に話をしても理解してもらえないから困っていると言われる方がおります。
金融機関に対し、リスケの延長をして欲しいと懇願しているのにそれを認めてくれないので、今は支払いをしないで交渉している最中ですとのこと。
またメイン銀行は、手形をジャンプして欲しい旨をお願いしているのに言うことを聞いてくれないのですとも言う。
今は支払いできないけれど、もう少しすれば払えるようになると思うのです。
どうしたら良いでしょうか・・・・・・・
このような経営者は少なくありません。
もう少しすれば払えるようになるとの根拠を聞いてみると、根拠と言えるものはなく単に頑張るしかないと・・・
しかし、現実は金融機関への借金を返済するために、カードローンで借りたり高金利のところからも借入れをしているのです。
そして更に親や知人からも借りているので、結果として借金を借金で返済いしているに過ぎません。
これって、実際は返済していることにはなりませんよね。
そこで、返すことのできない借金を重ねるのではなく、返せないことを伝えた方が良いののでないですかと言うと、業界の人達から何を言われるか分からない、近隣の人と目も合わせられなくなると言われるのです。
金融機関の人から何を言われるか分からないから・・・
などなど、挙げれば限がないぐらいに否定する言葉が連なります。
それでは契約の通りに返済をされた方が良いですねというと、もう貸してくれるところがないので今月の返済ができないと言う。
こういう風に借金を返す気持ちは人の100倍もっているが、借金を返せる能力は人の100分の1しかないので、その現状を素直に認めて今は返す能力が無いことを自覚するべきなのです。
でも、なかなかこれが出来ない方がおります。
こういうタイプの方は、言葉として悪い表現ですが偽善者というのです。
本人はまったく自意識は無いのですが、悪者に成りたくないという良い人ぶった自分と、格好悪いことをしたくないと思う考えが邪魔をしてしまうということ。
こういうタイプの方がこの状態に陥ってしまうと、なかなか抜け出せず日増しに苦しい状況に追い込まれていくことになります。
そしてどんどん借金が増えていき、資産もみるみるうちに失っていくことになり、後で失敗したと後悔することが多いです。
やはり、格好が悪い、借金を返さないヤツと言われたくない、みっともない、恥ずかしいなど、不必要な見栄を捨てて事業再生へ一歩踏み出すべきではないでしょうか。
良くなろうとする道を閉ざしているのは、表向きには良い人であろうとする偽善者の自分自身です。
そんなものは早く捨て去りましょう。
なぜならば、百害有って一利無しだからです。