資金繰りブログ

意識と覚悟と行動が伴わない

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ご相談者からコンサルを受任した後、事業再生に取組むことになるのですが、稀に物事を進めるスピードの遅い方がおられます。

 

各社、諸事情がそれぞれ異なるため確かに違うのですが、再生手順を伝え、あらゆる必要な対策を取っていく過程において、いつも時間を要する方がいます。

 


経営が困難な状況となったことで、事業再生への道へ軌道修正することを決め、それに対する意識は自分の中で明確になっているのです。

 


そして覚悟を決めて事業再生に向けたスタートを切ったのですが、何故か行動が思うように取れない人がいます。

 

 何度も同じ質問を繰り返し、その都度理解はされるのですが確認をすると未だ出来ていませんという答えが返って来る。

 


これは覚悟をしたというのですが、実際は心底覚悟が出来ていないことにより行動が遅れ勝ちになるのだと思います。

 


何故このようなことになるかと言うと、あの銀行の担当者にはお世話になったので、契約とおりに返済しないと申し訳ないからとか、

 


この信用金庫の次長は良い人なので、返済が遅れると迷惑を掛けてしまうのでは無いか、

 


あの人には毎月1万円ずつでも支払いした方が良いのではないかなど、様々な妄想が頭の中で巡り行動が取れないのです。

 


そこで、では皆さんに対して満足いく返済や支払いをして行くことはできるのですかと聞くと、それは出来ないと答える。

 

では、返済や支払いで迷惑を掛けないような売り上げと利益を出す見通しはありますかと聞くと、それも無理だと言う。

 


出来ないから、出来るようにするために、出来ないなりの対応を取ることをしなければならないのですが、様々なことから
体が動かないのです。

 


会社を守りたい。家族を守りたい。社員を守りたい。自宅を守りたい。取引先や金融機関に迷惑を掛けたくないなど、あらゆる信用を失うことなく、かつ、すべてに於いて100点満点、100パーセントの対応を望まれる。

 

しかし、売り上げが減少しており、毎月赤字が続いて多額の資金が不足する状態が続いているのです。

 

この理想と現実の大きなギャップを受け入れることができず、いつまでも自分の保身を大事にし、かつ、善人者としてあらゆる執着を手放すことができないことが少なくありません。


実際には、債権者に対して物分りの良い経営者でいたいというようなことは、相反する者どうしでは所詮無理な話なので、
そんな綺麗ごとで物事は解決できないことを自覚しなければなりません。

 

こういう方は完全に覚悟ができるまで時間がかかります。

 


しかし、やる以上は本気で覚悟をきめなければ逆に中途半端な状態となるだけでなく、返ってリスクが高まることになり自分のデメリットになることを理解することが重要です。

 

更に、債権者や様々な関係各者に必要以上の多大な迷惑を掛けてしまうことにも成り兼ねませんので、自分の非は非として
認めて誠実な対応をするべきと言えます。


やる以上は徹底的にやる。 中途半端は一番よくない行動です。

 

私たちは、全面的に経営者の力になります。

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