資金繰りが厳しくなってきたので、そろそろ追加融資を受けようとメインバンクに申込みをしたら、
『社長、現状では枠いっぱいまで出しているので、これ以上は無理です』 と言われた。
【何だ、メインバンクなのに雨が降ったら傘を貸さないようなことをしやがって】
そしてサブの金融機関へ同じ話を持っていくと。
当行での追加ご融資は難しいのですが、メインバンクの●●銀行さんへご相談はされましたか?
と言われた。
要するに、当行では貴方に貸すお金は無いので他へ行ってくれという体の良い断り。
経営者は、この時点で取引金融機関からある意味見放されたということになります。
業績が順調なときにはプロパーで融資を受けることができます。
また、借入額が増えてきたり、決算書の内容によっては信用保証協会から保証を付けてもらい追加融資を受けることもありますが、
そのどちらも駄目ということであるならば、貴方の会社ではもうこれ以上借金をしても返せなくなるので貸せませんと金融機関が言っているということになります。
即ち、貴方の会社で得られる総利益額では、これ以上金利を払える余力が無いですと言う意味なのです。
もし、このような状況であるとするならば、余程大きな受注があるなどの先行支払い等が無い限り、貴方の会社の財務内容の収支が間逆になっており赤字経営になっているはずです。
ここで冷静に考察していただきたいのですが、今までの借金は何に使われてきたのかということ。
その借金が毎月の支払いで不足する資金を補うための借金であったとするならば、このまま借金をし続けて行けば必ずどこかで破綻することになります。
そのようなことから先行きの見通しで業績を上げていくことが出来ないようであるならば行動を改めなければなりません。
銀行や信用金庫から断られたから、カードローンや消費者金融から借金をするなどをしても自分を追い込むことになるだけなので、そのようなことは止めましょう。
金融機関から追加融資を断られたということは、感情的には気分を害しますが冷静に考えれば気付かせてくれて有難うということです。
この時点では、厳しいながらも未だ余裕があるはずなので軌道修正して無借金経営に切り替えるチャンスでもあるのです。
金融機関が教えてくれたチャンスを活かして事業再生を行なうことができれば、非常に良い形で再生再起することができるはずです。
私たちは、全面的に経営者の力になります。
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