最近、人手不足倒産という言葉を耳にするようになりました。
景気が良くなることは良いことなのですが、それにより人手不足となり求人が増えることによる
人件費の高騰が起ります。
大手企業などは、給与だけでなく福利厚生を充実させたりと人材確保をしっかり行いますが、そのような状況の中で中小零細企業では益々人材確保が難しくなっていくのです。
特に懸念されることは、僅かながらに増額される受注額に比べて人件費高騰の方が上回るため、
結果として収益を圧迫することです。
また、仕事の受注依頼が急激に増えるのですが、人手不足のため受注したくても受注できないと
いうことも起ります。
このように、景気が良くても悪くても中小零細企業への負担は大きくなるのです。
注意しなければならないことは、急に忙しくなったからと言って給与を増額したり、借入して設備投資をしたりすること。
兎角、売上が順調になってくると、車両を購入したりコピー機の新モデルを新たにリースしたりと、
資金の使い方が派手になることがあるのですが、この景気が何時まで続くのか分かりませんので、先ずは社内留保された方が無難なのではないでしょうか。
社内留保がしっかりできた状態であれば、多少景気がぶれても耐えていくことができます。
また、もし資金繰りが回復して順調であるならば、借入金を繰り上げ返済して財務内容を改善するチャンスでもあります。
先行き、いろいろな状況を想定して対応された方が良いですね。
人手不足倒産に巻き込まれないよう、人材確保をしっかり対策しなければなりませんが、価格競争に巻き込まれないようにしましょう。
私たちは、全面的に経営者の力になります。
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