資金繰りブログ

破綻先・破綻懸念先 激増

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破綻先・破綻懸念先 激増

世界中の経済がおかしくなってきました。

上海ではコロナの休業補償が無いことから多くのレストランやカフェ、ショップが続々と閉店しているという。

店舗の賃料や人件費のコストは変わらず掛かるので、支出は営業の有無に係わらず発生する。

しかし、先が見えない中、もうこれ以上は無理だと閉店しているようです。

有名な店ではKFCが閉店したとのことです。

飲食業界ではコロナの影響があっても政府の緊急支援による融資を受けたり、支援金の受給を受けることができたので、それなりには潤っていたはずです。

ですが、ここにきてゾンビ企業や倒産する企業が激増してきたのです。

来春までには、更に多くの企業が廃業、倒産する企業が増えると予測されています。

金融機関では、一般的に取引先に対して破綻先などの評価をしていますが、多くの中小企業の場合、収支がトントンか赤字という事業者が殆どなので、借り入れに頼って事業が維持出来ていると言えます。

即ち、毎月不足する資金を借り入れによって補い、また足らなくなれば更に借り入れて凌ぐという繰り返し。

それでも国や信用保証協会が支援をしてくれているうちは事業を継続することができますが、融資を打ち切られてしまえば途端に窮地に陥ってしまうことになります。

これって冷静に考えてみれば誰しも分かることなのですが、日々、厳しい状況の中で経営を行っていると、借り入れで凌ぐということになってしまうのかも知れません。

ここで大事なことは、現時点で窮地に陥ってしまっているとするならば、恐らく決算時においては過剰債務となっており、借り入れした金利分を利益として生み出すことが出来ていないことを理解把握することです。

要するに、今、金利の支払いをする資金を生み出すことができないのに、更に借りても金利を支払う資金が無いということになります。

ゾンビ企業は金利の支払いさえもできない状況の企業をいいますが、リスケをして金利だけは支払いができているという企業もあります。

これはまだマシな方ですが、全国の銀行で聞いてみるとリスケをした企業が通常返済に戻して経営が健全化した企業は限りなくゼロに近いと言います。

現実的には、一度、経営危機に陥ってしまった企業はどんなに頑張ってもリスケの金利を支払いするぐらいまでが精一杯という状況なのです。

まして経済が低迷し、インフレで原材料高となれば更に窮地に追い込まれてしまう事業者が増えるのは当然のことです。

しかし、だからといって悲観的なことばかり言っていられませんので、何らかの対策をしなければなりません。

そこでどのようにすれば良いかということなのですが、現状から抜け出す為には今までの考え方とやり方を変えることが必要です。

しかも小手先の事ではなく、抜本的に再生をすることです。

本気で現状を変えたいと思われているならば、早ければ早い方が傷が浅く済みますので、倒産に追い込まれる前に行動に移されてみてはいかがですか。


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