資金繰りブログ

眠れない経営者・妄想怪獣

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眠れない経営者・妄想怪獣

経営者の皆様はどのようにお過ごしですか。

経営状況が厳しい事業者の方も、様々な給付金や支援金などを活用して頑張っておられることと思います。

日頃、新規ご相談者の方はスポットコンサルから始めさせていただいておりますが、その中でも倒産してしまうかもしれない、借り入れした返済ができないという経営者は、夜眠れないという方が珍しくありません。

日中は、あれやこれやと忙しく仕事をしているので、頭の中では本業のことで一杯になっていますが、夜になると不思議なぐらい毎晩、倒産怪獣や借金取り怪獣が現れて来るのです。


その怪獣もさまざまで、

借金取り家まで押しかけ怪獣、差押怪獣、自宅競売怪獣、裁判怪獣、夜逃げ怪獣、家庭崩壊怪獣、離婚怪獣、自己破産怪獣等々、次から次へと出現して来るようになります。

また、その怪獣の出現は日を追うごとに増えて行き、今まで夜しか出現して来なかったものが日中にも出現して来るようになって来るのです。

経営者の方で、このような方はおられませんか。

もし、貴方がこのような状況であったとするならば、下記のどれに該当しますか。

①不安で不安でどうしようもないけど、今はとにかく売上を上げるしかないと頑張る。

②手持資金が不足しているので、家族や親、兄弟に協力してもらって資金調達して凌ぐ。

③怖くて怖くて不安なので、直ぐ専門家に相談をして対策を取る。

いかがでしょうか。

今までの経験上では、①と②の経営者が非常に多く大多数を占めます。

中小零細企業の経営者は責任感が強いため、自分で頑張って何とかしなければという考えで、人を頼らず解決しようという意思が働くのだと思います。

しかし、債権債務問題など今まで経験したことがなく、何の知識もない経営者が今まで耳にした程度の知識や知人、友人から聞いた程度の話で解決できるほど甘いものではありませんので、日を増すごとにどんどん窮地に追い込まれて行くことは説明するまでもないでしょう。

そこで、③という行動をすることになります。

結果として、法律の専門家や顧問税理士の先生に相談をすると、破産するしか方法がないと言われて愕然とすることになります。

このパーターンが非常に多くあります。

コンサルをしていて一番良い結果で再生再起することができるタイプの経営者は、真っ先に③を選択して行動される方です。

このようなタイプの方は、非常に憶病で怖がりの方に多いようです。

即ち、怖い、不安、自分ではどうすることもできないので、即、誰かに相談しよう。

これって、生真面目な方からすれば、社長なんだから人に頼らず自分で考えて何とかしろよと思われることだと思いますが、結果しては、短期間で、かつ、痛みも少なく、再生再起することができている方です。

ここでお伝えしたいことは、頑張り方を間違えないようにされた方が良いということなのです。

頑張ることや頑張り方を間違えてしまうと、逆に頑張ったことで悪い結果となってしまう可能性が高くなるということなのです。

物事には、出来ることと、出来ないこと、出来る可能性があること、可能性もないこと等があります。

例えば、貴方が次のオリンピックの100m走に出場して金メダルを取ると目指すことは理想としては有りですが、現実的には不可能なことなので、そこを目指して頑張ることは頑張ることが違うということになります。

要するに、経営が危機的状況に陥ってしまわれているならば、しっかり状況を見極め、かつ、諦めずに頑張る方向や頑張り方の選択をする必要があるのです。

不安なのは、先行きの将来が見えないからです。

その将来が見えるように、一日も早く行動することで不安は直ぐに消えていくと思います。


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