資金繰りブログ

会社の病気を治療する

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会社の病気を治療する

定期的に通院している病院に行ってきました。

朝一番で採決を行い、その日の診察で結果が知らされます。

大好きな発泡酒とワインのおかげで、いつものごとくガンマGTPが高い状態でした。また、その影響もあってか膵臓の状況を表す数値が非常に悪く、お酒の量を減らすように言われてしまいました。

今までは、膵臓の状態を表す数値が悪かったことなど無かったのですが、長年の間、肝臓を傷めつけてきてしまいましたので、他の臓器にも影響が出てきたのでしょう。

よって、不本意ですが一か月間禁酒することにしました。

さて人は皆、定期的に健康診断を受けたり、検査を受けたり、状態が悪ければ薬を飲んだりしたりします。

それでも良くならなかったり、もっと状態が悪ければ外科的手術をして病気を治します。

では、会社の場合はどうでしょうか。

日頃、税務関係などにおいては顧問税理士の先生からいろいろな話を聞いていることと思います。病にかかり調子が悪くなっていれば治療しなければなりませんが、税務のプロである税理士の先生は治療することはできません。

また、会社が経営危機に陥ってしまっている状況を治療することができる人は、経営者の周りにはいないのです。

悪い状態が軽度であるならば自分で治療することも可能かも知れませんが、多くの経営者は「頑張る」という精神論的な気力で自然治癒を目指していることが珍しくありません。

しかし、そこで悪い状態を見過ごしてしまったり、誤った判断をしてしまうことで逆に悪化させてしまうなどということになってしまうこともあります。

人間同様、会社の病も同じで、薬で治る病気もあれば外科的手術をしなければならない病気もあります。

会社の場合は、人間でいう血液、会社でいう手持ち資金が潤沢で体中をぐるぐる回っていれば健康維持ができることになる訳ですが、不足してくれば融資という点滴を打って体力を維持しなければなりません。

しかし、これは治療ではなく単なる一時的に体力を付けているだけのことなので、病が完治したことにはならないのです。

人間の体と違い、会社の病には必ず原因がありますので、経営者はこの原因を正確に理解把握する必要があり
ます。

そして、どのように治療をしていくか検討し、自社に見合った治療法を行うことが不可欠です。

命取りになることの無いよう、早め早めの受診と治療が大事です。

早ければ早いほど治療も軽く済み、痛みを伴うリスクや治療する時間も少なく済みます。

家族や従業員、取引先の多大な迷惑を掛けないようにするためにも、経営者の責務として決断と行動が大事だといえます。


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