事業継続・廃業・売却
経営危機に陥ってしまった場合、これからどうするかという選択肢はたくさんあります。
経営危機に陥ったことのない経営者は、『ああ、もうダメだ、倒産して破産するしか方法が無い』と言われる方がほとんどです。
また、頭が真っ白な状態の社長に対して、法律の専門家や顧問税理士、コンサルタントまで『破産するしか方法が無い』と言われるので追い打ちを掛けるように絶望の淵へと追い込まれてしまいます。
しかし、実際はそうではありません。
先行きどのようにして行くかは、経営者自身が自分の思う選択肢において進んで行かれたら良いのです。
事業を続けるのも良し、廃業するのも良し、売却するのも良しです。
但し、返済することができないほどの借入金や借金がある場合には、息子などに事業承継してしまうと後で息子を困難な状況にさせてしま可能性が高いので、後を継がせるべきではありません。
中小零細企業の経営者は、長年に渡り社長として家族のため、従業員のためにと必死で頑張ってきたのですから、急に事業をやめてサラリーマンとして働くということは非常に厳しいものがあります。
古株の先輩や若い人達から横柄な態度を取られたり、顎で使われるようなことも我慢しなければならないので、屈辱的な思いをしなければならないことがあるでしょう。
そのようなことから考えてみますと、行き成り就職して働くということは現実的ではありませんし、家族や従業員、取引先などの社会的弱者を守るという責任において、簡単には事業を諦める訳には行かないはずなのです。
そこで有事となってしまった今、やるべきことは多くの選択肢を知るべきだといえます。
少しの知識を持つだけでも進むべき道が見えてきたり、解決する糸口が見えてきたりします。
困ったことを一人で悩み抱え込まず、人を頼ってみるのも一つです。
必ず何らかの選択肢が見えてくるのではないでしょうか。