資金繰りブログ

経営破綻後/社長の生き方

  • LINEで送る

経営破綻後/社長の生き方

会社の経営が悪化して来ると、経営者は破産という言葉が頭の中を過るようになります。

破綻した後、自分や家族の人生はどのようになってしまうのかと、まだ起こってもいないような事を次から次へと妄想するようになるのです。

では、本当に経営が破綻してしまったら、社長の人生はどのようになってしまうのでしょうか。

その答えはケースバイ・ケースです。それではブログを読んでいる意味がないと思われるでしょうから、もっと具体的にお伝えいたします。

同じ経営破綻と一言に言っても、先ず第一に社長の人生が大きく左右されることがあり、ここで人生が変わるといっても過言ではありません。

それは事前に経営者が行動を起こしてやるべきことをしっかりやった人と、進むべき道を決められず行動を起こすことに躊躇して、やるべきことをやらなかった人との違いです。

もちろん、やるべきことをやれば無傷で何事もなかったかのような形で再生できるというほど甘いものではありませんが、

場合によっては事業を継続して事業再生や会社再生を果たすことができたり、廃業したとしても新なスタートを切ることも不可能ではないということです。

また、反面、経営破綻後、自己破産する資金さえもなく夜逃げをせざるを得なくなってしまう人や就職することもできず生活保護を受けるしかない人などもおられます。

それから、仮に就職することができたとしても、安い賃金で年下の上司や自分の子供ぐらいの同僚にこき使われて、屈辱的な思いを強いられることも珍しくありません。

この違いは、経営破綻する前に社長がしっかりとした考え方を持ち、目指す方向性を決めて、どんな状況になっても強い気持ちで進むべき道にブレないで突き進むことができるか否かの違いなのです。

これができる人かどうかの違いの多くは、決断力のある社長か否か、そして様々な外圧に負けないという精神力があるか否か、更に経営者としての責任を自覚し絶対に逃げないという強い心で現実を放棄しないという行動力があるか否かに尽きると言っても過言ではないと思います。

会社を設立することは簡単にできます。会社を閉めることも簡単にできます。

ですが、無責任に閉めた後には地獄のような絶望的環境に見舞われてしまう可能性は否定できないので、このままでは不味いなと思ったら早々に準備や対策を取って行かれることが大事だと言えます。

物事にはタイミングというものがあります。今この時点のタイミングでは成すことができたとしても、後日、タイミングを逸してしまった時点では、成すことができないということはどのようなことで当然にありますので、これも非常に重要なポイントだと言えます。

そのうち、そのうちと行動や準備もせず、どんどん経営が悪化してしまってから頭を抱えてどうしようとなれば、良い結果を得られる可能性は低くなってしまいますので、早め早めの準備をされた方が良いのではないでしょうか。


  • LINEで送る