淘汰される中小零細企業
旧態依然とした会社や財務体質が改善できない中小零細企業は、社会から必要とされていないので淘汰して無くしてしまおうという政策に変わりました。
企業のビジネスモデル変革を促すことが広がりつつある中で、昔のままで少しも進歩や発展がない企業は、これからの時代には必要ないということなのでしょう。
以前は、映画を見る時にはVHSなどのビデオテープを借りて見ていたことが、その後DVDに代わり、今ではネット上からダウンロードしていつでも見れる状況に変わっています。
このように変わった大きな背景は、技術革新の変化するスピードが速いからと言えます。
そのようなことから考察すれば、事業自体の寿命も短くなっていることになるのです。
長年、経営を継続して来られた事業者にしてみれば、こんなに早いスピードで世の中が変化して行くことなど予想だにしなかったことだと思いますが、だからと言って何もせずにいれば必要とされない企業として選別され、淘汰されて消滅していくことを余儀なくされるでしょう。
今までは、たくさん儲けられた良き時代を経験してきているので、何れ景気が良くなれば問題は解決できるとその影響は軽視されてきたのですが、結果として経営改善する対策や手立ては安易で断片的なもので時が経過しており、十分な取り組みはなされてきませんでした。
その結果、多くの中小零細企業は借入金の返済が困難となり、返済猶予を行って元本の返済を止めなければならない状況になっています。
また、人口減少が止まらないまま高齢化社会となり、かつ、人手不足で最低賃金が上がっただけでなく、社会保険料まで負担増となっているので、中小零細企業にとっては死活問題と言っても過言でないほど厳しい環境に置かれているのです。
一つ行動を間違えば、何時なんどき倒産という憂き目に遭うかも知れない厳しい社会のなかで、資本力が乏しい立場の弱い事業者が生き残るには、常日頃からしっかりアンテナを張って世の中の動きや社会情勢をつかんで行くことが必要不可欠と言えます。
これまで当たり前だと思っていたサービスは、人手不足で維持ができなくなったり、新たな時代が求める事業内容ではなくなってしまえば経営が立ち行かなくなる可能性が高いので、失敗することの無いよう、あらゆる対策を取り予防保全をして行くことは大事です。
大手企業は倒産の危機となれば国策で守ってもらうことはできますが、立場の弱い中小零細企業は非常に難しいことから、自分の身は自分で守ることが必須なのではないでしょうか。