資金繰りブログ

心が病んでいると仕事も上手くいかない

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心が病んでいると仕事も上手く行かない


心が病んでいる人。 決して病気ということでは有りません。


適切な表現では無いかも知れませんが、敢えて普通の状態でない人を病んでいるという表現をしてみました。


日々、会社再生や事業再生の支援を行なっていると心が病んでいる方と出会うことがあります。


このような方は、俗に言う精神病患者のような障害があるのではなく、あらゆる妄想と恐怖、不安に駆られてしまっている方を指します。


襲い掛かる不安と恐怖は、「倒産したらどうなるのか」「自己破産をしたらどうなってしまうのだろう」「自宅を取られてしまったらどうしよう」


「差押をされすべてとられてしまう」「家族にまで迷惑をかけてしまう」「奥さんや子供に何て話せばよいのか」「この街に住めなくなったら」「子供の学校に知れたらイジメられるかも」「毎日借金取りが自宅に押しかけてくる」「しつこく催促の電話が入るのだろうか」


「債権譲渡された先が反社会的な人だったらどうしよう」などなど、不安が山盛り覆いかぶさって来ているので、冷静沈着では居られなくなっている状態になっていることが珍しくありません。


こういう状態になられている方は、自分自身では普通でいるようでも傍から見ると尋常ではないと一目で分かります。


それでも悲しきかな経営者は休むことも出来ずに、仕事を頑張るしかありません。


ですが、こういう精神状態である場合は仕事が上手く行く訳ないですよね。


本来なら、危機的状況であれば少しでも業績を上げて資金繰りも良くしなければならないところですが、このような状況になると、良くするどころか逆に仕事にも支障が出るようになってしまいます。


この状態が長く続くと本当にうつ病になってしまう方もおられますので、心身共に健康には十分注意しなければなりません。


もし貴方が似たような状態になられているのであれば、先ず、心のゆとりを取り戻すことが大切です。


月末の支払いをどうしようか・・・どこかお金を貸してくれるところはないか・・・など、何カ月も、何年も心配を続けていたら体の具合が悪くならない方が不思議なぐらいです。


そうならないためには、一日も早くその悩みを解消して元気を取り戻してください。


経営改善や会社再生、事業再生等、知識の乏しい人が寝ずに考えても良い名案や対策方法、術などは出て来ないのです。


自分一人では解決出来ません。


この不安な時代に経営者の心の中に平穏を取り戻すには、もっと多くの支援者が支えあっていかないといけないのです。


そして、恐怖に追い立てられてではなく、希望に導かれてこそ人間は正しく前進して行くことができるのです。


見えない壁にぶつかり、見えない恐怖に怯えているのではなく、困ったときには「助けて」という事は恥ずかしいことではありません。


助けを求めるSOSサインが早ければ早いほど、支援の幅は広がる可能性が高くなります。

 


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