経営者応援ブログ

経営危機・餅は餅屋

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【経営危機・餅は餅屋】

今、もし経営危機に陥っていたら、あなたは何を
されますか?

金融機関から融資を断られていたとするならば、
他に貸してくれるところがないかネットで検索し
ているかもしれません。

また、倒産の不安を感じている経営者であれば、
ネットサーフィンで「破綻」「倒産」「資金繰り
」「ファクタリング」などという単語で情報収集
しているかも知れません。

資金繰りが困難な状況になってくると、経営者の
脳裏には「倒産」という言葉が思い浮かぶように
なってきます。

恐らく、これぐらいのタイミングで顧問税理士の
先生に相談をされるのではないでしょうか。

私も同様に顧問税理士の先生に相談をしたことが
あります。

その時の受け答えは

「頑張って売上を上げるしかないよね・・・」

「それは分かるのですが、簡単には行かないです」

「今の状態で増やせないのであれば新規取引先を
増やすなどして何とか売り上げを増やすしかない
よね・・・」

以上、終わり。

顧問契約をして30年に渡り決算書や試算表を作
成してもらっており、甘いも辛いも、良いも、悪
いもすべて内情を理解してもらっていると思って
いましたが、経営危機に関しては全くと言ってア
ドバイスや協力は得られませんでした。

それどころか、決算時期が近づいた1社の事業継
続は断念する旨を伝えると、引き落とされていた
月額の顧問料が振り込みにて返金されてきたので
す。

電話を入れて確認してみると、決算をしないので

あれば顧問料をもらうことはできないので返金し
たとのこと。

それ以上の会話はしませんでしたが、結局のとこ
ろ返金にて縁が切れるという意味でした。

その時は、沸々と怒りが込み上げてきたと同時に
虚しさでやりきれない感情を抱いたことを覚えて
います。

自分としては年に数回しか会わない先生でも、
30年間係わってきた方なのでそれなりに信頼を
おいていたのですが、期待していたこととのギャ
ップが大き過ぎて落胆してしまいました。

当時はこのような感情を覚えていましたが、今、
冷静になって考察すれば、当然と言えば当然で、
極々普通のことだと理解できます。

何故ならば、私が勝手に顧問税理士の先生が対
応してくれることを決めつけて思い込んでいた
だけのことであり、税理士の先生が無責任な対
応をしたのではないからです。

その理由として、税理士の先生は税務の専門家
として、納税義務者の信頼にこたえ納税義務の
適正な実現を図ることを使命としていることだ
からです。

即ち、会社や個人に代わって適切な納税をする
専門家ということになります。

結果として、私の認識が間違っていたことに尽
きるのです。

恐らく、多くの経営者は私と同じような思い違
いをされているのではないでしょうか。

近いところでは、法律の専門家である弁護士の
先生です。

昔と違い、今ではネットやTVなどで宣伝広告
を出している法律事務所も少なくありませんが、
多くは債務に関しての相談受付かと思います。

以前、TVで倒産を回避させる弁護士のドラマ
が放映されていましたが、多くの弁護士は
「破産」を勧めてくることが一般的です。

これは個人的な見解ですが、弁護士は社会正義
を実現することを使命としなければなりません
ので借入金返済を払わない(実際は払えない
ということを率先して支援することができない
のではないかと思うのです。

確かに法律の専門家として国からの資格を与え
られている法の番人という立場なのですから、
対応は「破産」という法律の手続きで解決を
図ることになるのは当然と言えば当然だとい
えます。

このようなことを端から理解していれば、目
的により誰に相談すればいいかということは
自ずと答えが出てきます。

「倒産・破産」へと進まれるのであれば、
法律の専門家へ依頼すれば対応してくれます。

また、多額な負債があっても経営危機を打開
して経営を継続して行きたいということであ
れば、事業再生や経営危機打開を専門とする
コンサルタントが適任となるでしょう。

但し、間違いやすいことは、経営コンサルタ
ントや資金繰りコンサルタント、コーチング
を専門としているコンサルタントです。

例えば、経営コンサルは社員教育やマーケテ
ィングを専門としていたり、資金繰りコンサ
ルは資金調達支援を専門としていたりなど、
一口にコンサルタントと言っても専門分野
は異なりますので、見極めも必要かと思い
ます。

要するに、医者でいえば脳外科医もいれば内
科医、外科医、もいるなど、同じ医師でも専
門は異なるということになります。

この見極めは、あなたの人生を大きく左右す
ることに繋がる可能性が高いので、十分留意
して依頼することが大事だといえるでしょう。


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