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経営危機とは

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経営危機とは

経営危機とは、端的に言えば財務内容が悪化して資金繰りが困難な状況に陥ってしまったとか、陥りそうな状況になってしまっている状態を言います。

また、単に財務内容が悪化しているだけではなく、経営が不安定な状況となっており、先の展開も見えない厳しい状況下に置かれていることです。

この経営危機ということへの考え方や捉え方については、中小零細企業の各経営者によって全く異なることが珍しくありません。

半年、1年も前から取引先の変化や売上利益の確保が困難となり少しずつ減少しているなど、何となく雲行きが怪しくなってきたことを感じ取り、先行きの不安を解消するための対策対応に向けた行動を取られるような経営者もおられれば、取引先への支払いが遅延し、かつ、借入金の返済まで困難な状況となられても、現実を直視せず普段通りに仕事をされている経営者もおられます。

この辺のさじ加減については、経営者個人の性格によるものが大きく、心配性な方もいれば自らの保身や体裁を一番重要視されるされてギリギリまで何もなさらない方まで様々です。

そんな状況の違いはともかくとして、危機的状況を打開して健全経営を目ざすことは、どこの企業でも同じなはずです。

即ち、各事業者によって状況は様々ですが、経営改善に取り組むことは経営者としての責務なので、遅かれ早かれやらなければならないことは言うまでもありません。

さて、この経営改善についてですが、取り組みするにあたりいろいろな選択肢や方法があります。

ご相談者の中には、専門家へ依頼をすればどのように経営改善されるのかと面談初日からご質問をされる方がおられますが、100社あれば100通りの諸事情が異なりますので、あらゆる条件や角度から検討しなければなりません。

また、経営改善は、専門家へ依頼すれば何とかしてくれるだろうと考えている方がおられますが、そんなに簡単なものではありませんので、最低でも数年間はかかるものだと理解されておいた方が無難です。

何れにしても、中小零細企業経営者は、すこぶる状況が悪化してから相談をされる方が少なくありませんし、そのような経営者は呑気なことなど言っていられないような状況の方達ばかりなので、早く行動を取られるべきです。

どんなに厳しい状況でも不安に怯える必要はありませんが、日増しに状況が悪化していることを見て見ない振りをしていたり、何の行動もされないことでは問題解決には至りませんので、体裁など気にせず取り組みされてみてはいかがでしょうか。


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