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破綻・倒産状況を修復して治療する

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破綻・倒産状況を修復して治療する

企業が経営破綻して倒産に至るまでの過程と状況は、どのような状態に陥ることなのでしょうか。

一般的な事例では、先ず始めに手持ち資金が不足して取引先への支払い遅延や借入金の返済不能、信用保証協会からの代位弁済、リース物件の支払い遅延、他、法的手続きによる差押えや競売、そしてプロパー融資の債権譲渡等などの状況になった時です。

このような状況に陥ると、どんなに腰の据わった経営者でも、倒産という言葉が脳裏に浮かぶようになっています。

専門家へ相談される経営者は、このような破綻状態、倒産状態に陥る寸前や既に様々なことが起こってから行動に移される方が大半を占めます。

各事業者によっても状況は様々です。

月末近くになって手形を決済する資金が不足してしまうとか、税金や社会保険料の納付ができず売掛金を差押えられてしまい取引先の支払いや従業員の給与を支払う資金がない。

そしてもっと酷い状況になると、カードローンや高金利で貸してくれるところから借りまくってしまい、そのどれも返済不能な状態になっている方も珍しくありません。

しかし、それでも倒産ではありません。傍目から見れば倒産のような状況に見えているだけで、事実上は倒産などではないのです。

即ち、どんなに厳しい状況であっても、経営者が事業継続を諦めず倒産の手続きをしなければゾンビ企業となっても倒産ではありません。

ここで冷静に考察してみると、このような状態になったのは必ず起因や要因、そして原因があるはずなのです。

そこをしっかり分析把握して、経営改善に取り組みすることが大切であり必要不可欠だと言えます。

また、窮地に追い込まれてしまうと気持ちが外圧に負けてしまう方もおられますが、経営改善や会社再生、事業再生するための治療や対応対策の選択肢はいろいろありますので、もうダメだと簡単に諦めないでください。

そして、先ずは経営の基盤となる財務体質を強化することです。

そして借りたい病から早く抜け出して、無借金経営ができるよう万全で体力のある会社に変えることが大事です。

希望を捨てずに必ず再生して見せるという気概が必要で、かつ、過酷な状況に怯まず、恐れず立ち向かってこそ成功は成し遂げられるのではないでしょうか。

いつ何時、大変な事態に陥ったとしても社会で生き抜くことを諦めない限り企業も存続していくことができるはずです。

そのようなことから、破綻・倒産の危機に直面している経営者の方は、先ず自分自身の気持ちの弱い部分に負けないようにされることが大切だと思います。


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